2本のアコースティックギター
初冬、今年は冷え込むらしい。
朝5:30、ピピピと目覚ましが鳴る。
だいぶ早起きだが、一人目覚める青年がいた。
「うるさいなぁ」と一人呟く。そんな毎日だ。
朝にはめっぽう弱いようで、不機嫌だ。
彼は今時、滅多にいないが朝ラジオをつける。
いつもの番組、いつもの司会者、トレンドの音楽、そしてジャズ、
これもいつも通りだ。
コーヒーをドリップしている間にシャワーを浴びる。
スッキリした顔でジャズを聴きながらコーヒを飲む。
まさに至福の時間。
現在7:30。それを教えてくれるラジオ。
指慣らしで、少しアコースティックギターを弾く。(以下アコギ)
順番に音を鳴らし。
チューニングをする。
彼は絶対音感だ。
チューニングを終わらせ。
現在8:00。ラジオが知らせてくれる。
この時間になるとジャズが流れる。
今日の曲は「alive 」
音楽が流れ始めると同時に一緒に奏でる。これも日常だ。
学校に行く準備をしながら身なりを整える。
現在8:15。ラジオが知らせてくれる。そろそろ番組が終了する時間だ。
通学は電車と歩きだ。
彼は駅の近くで礼海を待つ、しかし物陰に隠れていた礼海に脅かされる。
「わ!」と声を出してしまった。
クスッと笑う彼女の顔が今日も可愛い。
電車を降りると二人の友達が待っててくれた。
晴ニと佐那だ。
二人はいつも小言でもの言い合いをしている。
佐那「コーヒーはbossのBLACK以外ありえない!」
晴ニ「いやコーヒーはUCC blakだ!」
いやどっちでもいいだろ。
と僕は思う。
晴ニ&佐那「二人はどっちが好きなの!!?」
「僕は喫茶店とかのドリップコーヒーが…」
礼海「私はコーヒー飲めない…」
晴ニ「おいおい、お前ら…缶コーヒーのうま味がわかってねえなぁ!佐那もそう思うだろ?」
佐那「ふっ!私に任せろ!2人に缶コーヒーますたーの私が美味いコーヒー飲ませてやんよ!」
礼海「私は甘〜いやつがいいなぁ。」
和気藹々としながら今日という日が始まる。