えくすぺりめんたる・のべる! ~ボツになった作品の大別二種類を戦車で例えた後に、沈没しない船の上での短い会話劇を書いてある。これはボツにならずに世に出た、その他の投稿作品である~
没をボツと書きます。偶然にも沈没とかぶっています。
超重戦車として有名なのは、ドイツのマウスとE-100でしょう。どっちも大好きです。
今回、あなたに述べさせて頂くのは、ボツになった作品のことです。
この作品『えくすぺりめんたる・のべる!』は、投稿して、あなたが読めるようになっているため、ボツにはならなかった作品となります。
ボツになった作品というものは、大きく分けて二種類あるでしょうか。
一つは、構想だけを考えた、あるいは軽く内容などの計画をどこかに書いておいた程度で終了した、企画倒れの作品になります。
戦車で例えると、第二次大戦下に連合軍を混乱させるため、ドイツの宣伝雑誌で掲載された、IX号戦車およびX号戦車のようなものです。それらは、丸みを帯びた架空の超重戦車でした。見た目が面白いので、もしあなたが見たことがないのでしたら、『Pz.Kpfw.IX』または『Pz.Kpfw.X』で画像検索するなどをして、ご覧下さい。
もう一つは、作品を書き始めたものの、途中で書くのを止めた、あるいは書き終わる程度まで進めたけれども、発表するものではないと判断し、投稿しなかった作品となります。
戦車で例えたら、試作戦車が近いでしょうか。実際に試作はされたものの、生産へと移行することなく終わった戦車のことを指します。試作段階の検討中に作られた木製の実物大模型も大変魅力的ですが、試作戦車の例としてFV201ユニバーサル・タンクを推します。第二次大戦後のかっこいい重戦車で、小さな機銃塔がついているのが特徴です。機銃塔なんて必要だったのかと考察をしたくなります。
構想のみの戦車に、試作の戦車……ではなく、小説作品のお話でしたが、ただでさえ公表された投稿作品が無数にあるのに、ボツ作品も含めたら、その数は何倍になるのか、まるで想像もつきません。
もちろん、あなたが読んでいるこの作品の作者も、妄想を膨らませながらも書かなかったボツ作品や、それなりに書き進めていたけど放棄したボツ作品が、いくつもございます。
ほぼ書いていた短編の中には、沈没する船のお話がありましたが、面白くないので、投稿しないで封印しました。
逆に言うと、これまで掲載したものは、一応は作者の気合が入った作品となります。二〇二一年十月現在、どれもほとんど読まれていませんけどね。一部は本日も前日もPVがゼロですよ。きっと明日も……。
さて、沈没船の短編は、皮肉ばかりでギャグが全くなかった物語でした。
ですので。
ここからは沈没船をテーマにして、適当に会話だけのギャグを書いてみようと思います。
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あなたのために書かれた女子A「今、私達は船首にいます! この船が沈没しても大丈夫! だってセーラー服の下にスク水を着ているから!」
あなたのために書かれた女子B「大丈夫なわけないでしょ!」
女子A「殴った! 今殴った! 殴られた衝撃で吹っ飛ばされて船から落ちたら溺れちゃうじゃない! 私泳げないんだよっ!」
女子B「沈没したら泳げても助からないだろうけど、泳げないならスク水着ててもダメなのでは?」
女子A「ダメなら浮き輪を使えばいいじゃない! 見てよこれ、シャチさんのイラストが入ったかわいい浮き輪だよ!」
女子B「シャチならそんなドーナッツ型じゃなくて、シャチ型のやつのほうが良かったよね」
女子A「シャチさんタイプじゃダメだよっ!」
女子B「なんで?」
女子A「それだと沈没して船から投げ出された時に乗っていたら、私がおバカさんみたいじゃないの!」
女子B「アンタがバカなのは同意するけど、船は沈まないからね?」
女子A「くうぅぅぅ……この私をバカにしおってぇ~……、変身……変身するぞぉ……ッ!」
女子B「何セーラー服脱ごうとしてるのよ」
女子A「脱げばスピードアップ! 防御力ダウン! あっ、変身だった」
女子B「バカなことばかりやってないで。私は中でコーヒーでも飲んでくるからね」
女子A「あ~っ、待ってぇ~っ! 私も行くー! あれっ、ドア通れないぞ?」
女子B「いや浮き輪取れよ」
・
いかがでしたか?
お話の中のお話でした。
女子ABABと続くと、海老みたいですね。
沈没をネタ……お寿司じゃないほう、にしてしまいましたが、洋上の全ての船が沈没しないよう、祈ります。
ということで、ボツになった沈没作品の代わりを投稿しました。
あなたには、ボツにならないで世に出た作品として、受け取って頂けたと思います。
(終わり)
沈没船で最も有名なのは、イギリスの海運会社のホワイト・スター・ラインが保有し、氷山に激突して沈没した、R.M.S.タイタニックで間違いないでしょう。
タイタニック号を建造したのは、北アイルランドの首都ベルファストにあったハーランド&ウルフ社でした。
ハーランド&ウルフ社は、A20という戦車を試作しています。のちにボクスホール社がA22として改良し、歩兵戦車チャーチルが誕生しました。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。作者の別作品『サキュリバーズ!』や『ホラチョコ!』などもよろしくお願いします。