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好きな人に告白して振られちゃった私だけど、イメチェンして好きな人を絶対に振り向かせるんだから!

作者: ホキニワラ

「……」


「よっ☆!」


「わひゃっ!?」


 ドテーン!


 私は教室に入ると、教室にいたクラスメイトの男の子に声をかけ、両肩を掴むと、男の子は突然私に声をかけられ、両肩を掴まれたことにびっくりし、椅子から転げ落ちて盛大にコケたの。


「ニヒヒ♪ 湯村くん、おは~♪」


「おっ……、おはよう……前川さん……」


 私の名前は前川彩葉。高校1年生で、耳にピアスをしていて、メイクもしていたりするイマドキの現役JKだよ♪(あと、たまにつけまやカラコンもしているかな♪)ちなみに、髪型は赤茶色のポニーテールで、バッチリ可愛く決めているよ♪


「いや~それにしても、湯村くんは今日も盛大にコケちゃったね♪」


「そっ、それは前川さんが急に僕に声をかけてきて、肩を掴んできたからじゃないですか! いっ、いきなりそんなことをされたから、僕は凄くドキドキして、びっくりしたんだからね……」


 キュン♡。


(ヤバイ☆! 今のちょっと可愛いかも♪)


 この子の名前は湯村陽翔。湯村くんも私と同じ高校1年生で、同じクラスでもあるの。湯村くんは真面目で、運動は多分私より苦手かもしれないけど、勉強は私よりも得意で、とっても優しいの♪ ちなみに、湯村くんの髪型は黒髪のショートで、ちょっとボサボサしている感じかな♪


「あはは♪ ごめんごめん♪ だって、湯村くんのリアクションとっても面白いから、それをどうしても見たくて、ついつい毎日意地悪したくなっちゃうんだよね♪ あと、それが私の眠気覚ましにもなるしね♪ テヘッ♪」


「僕を勝手に、眠気覚ましとして使わないでください……」


「う~ん……、どうしよっかな~♪」


「その顔は絶対にやめない顔ですね……。ハァ~……、まあ別にいいですけど……」


 とまあ、こんな感じで、私は湯村くんのリアクションを見たいがために、朝早くから湯村くんに毎日のように意地悪をして、その反応を見て楽しんでいたの♪ そうなの♪ 湯村くんのリアクションはとっても面白くて、ついつい何度も見たいと思うようになっちゃうんだよね♪


 それを知ったきっかけは、高校に入学してから初めての授業になる国語の授業の時だったの。最初は出席番号順の席に座ることになっていたから、その関係で私と湯村くんは席が隣同士だったの♪ けれど、私は授業を受けるのがとても面倒くさかったので、高校生になって初めて受けた授業で、早速居眠りをし、その影響で、黒板に書かれたものをノートに全く書き写していなかったの……。そこで私は、隣にいた湯村くんのノートを写そうと思って、湯村くんの肩を叩き、声をかけたの。すると、私が湯村くんの肩を叩くと、湯村くんは変な声で返事をし、背筋をピンっと伸ばしながらとても驚いていたの。そして、私は湯村くんのそんな独特なリアクションを見て、最初はとても驚いたけれど、それと同時にとても面白いと感じ、何だかとっても可愛らしいなと思ったの♪(それから私は、湯村くんと一緒に授業を受けるのが楽しくなって、授業をちゃんと受けるようになったんだよね♪)


 そして、それがきっかけで私は湯村くんのその面白いリアクションを何度も見たいと思うようになっていき、湯村くんに意地悪をするようになったんだよね♪ あとそれと同時に、私は湯村くんと一緒に話すようになっていき、とっても仲良くなったんだよね♪ あれから席替えをし、今は離ればなれになってとっても寂しいけど、今でもこうして、私は湯村くんのところに行って、意地悪しちゃったり、一緒に話したりして、とっても楽しく過ごしているの♪


 実のところを言うと、私は湯村くんのことが大好きで、湯村くんに恋をしているの♪ 湯村くんがとても面白いリアクションをすることを知った私は、あれから何度も湯村くんにイタズラをしたり、ちょっかいをかけたり、意地悪をしたりしているけれど、それは全部、愛情表現の裏返しなの♪(ほら、あれよ……! 好きな人に意地悪したくなっちゃうっていう心理のやつよ……!)私が湯村くんを好きになったきっかけは、湯村くんと一緒に話したり、過ごしていくうちに、湯村くんと一緒にいるときが一番楽しくなっていって、これからも湯村くんと一緒に楽しく過ごしていきたいなと思うようになったことがきっかけなの♪


 湯村くんのイメージは、人見知りな性格をしていて、インドア派で草食系男子な感じで、あと、ちょっと恥ずかしがり屋さんかな♪ だけど、とっても可愛らしくて、面白いところもあって、意外にノリも良くて、話すととっても楽しくて、見ているだけで心が癒されちゃう癒しキャラでもあったりするから、湯村くんはクラスの人気者でもあるんだよね♪(何だか、守ってあげたくなる可愛さなんだよね♪)


 私は、湯村くんのそういうところに段々と心が惹かれていき、湯村くんのことを好きになったんだよね♪ それと、湯村くんはどんなことでも一生懸命頑張って努力するから、私も周りのみんなも湯村くんのことを応援しちゃうんだよね♪ あと、天然なところもちょっと可愛いかな♪


 そして、私は今日、湯村くんに告白することを決めていたの。



 キーンコーン、カーンコーン……。


「湯村くん、今日も一緒に帰ろう♪」


「うん、いいよ」


 あれから私は、休み時間や選択授業の音楽、そして、昼休みの時間に、湯村くんに意地悪をしたり、一緒に話したり、お弁当を食べたりして、とっても楽しく過ごし、放課後になると、私は湯村くんを誘い、一緒に帰ることにしたの♪(実は、私と湯村くんは、選択科目に同じ音楽を取っていたの♪ 一緒になる確率は高いとはいえ、これって、チョ~奇跡だよね☆! それから、私と湯村くんは、普段から一緒にお弁当を食べたり、帰ったりしているの♪)


「ニヒヒ♪ それにしても今日の英語の授業、湯村くん大活躍だったじゃない♪」


「うん、ありがとう。英単語頑張って覚えたから、今日はとっても楽しかったかな」


 私と湯村くんは学校からの帰り道、一緒に帰りながら今日のことについて楽しく話していた。


「あっ、そうだ♪ 今から一緒にアイス食べに行かない?」


 そして私は、寄り道に一緒にアイス食べに行かないか湯村くんに提案したの。


「アイスですか……。これはちょっと迷いますね……。う~ん……、決めました。いいですよ。ぜひ一緒に食べに行きましょう!」


「やった♪ そう来なくっちゃ♪」


 湯村くんは私の提案をOKしてくれて、一緒にアイスを食べに行くことになり、私は嬉しさのあまり、湯村くんにウィンクをして、笑顔でポーズを決めていたの♪(湯村くんって、たまにこういう独特な回答をするんだよね。まあでも、それも面白くて、とっても可愛いからいいんだけどね♪)


「う~ん☆! やっぱ、ここのアイスはとっても美味しいね♪」


「うん。そうだね。ここのアイスはやっぱりとっても美味しいです!」


 私と湯村くんはアイス屋さんに行き、私はイチゴアイス、湯村くんはマンゴーアイスをそれぞれ頼み、空いていた席に座って、一緒に食べながら、会話をしたり、ゲームをしたりして、とっても楽しく過ごしたの♪


「それじゃ、帰ろっか♪」


「うん。帰ろっか」


 私と湯村くんはアイスを食べ終えると、再び帰ることにした。


「ねぇねぇ、湯村くん。そういえば次の月曜日って、体育あったっけ?」


「うん。次の月曜日は体育あったはずだよ」


「そっか♪ ありがとう♪」


(うぅ~……、めちゃめちゃ緊張してきた~……!)


 私は、いよいよ湯村くんに告白しようと思ったんだけど、いざ告白するとなると、とてつもなく緊張して、中々言えずにいたの。(実際のところ言うと、本当はそれまでにも何回かチャンスはあったんだけど、不安や緊張だったり、恥ずかしさもあったりして、告白するのをためらっていたんだよね……。でも、今ここで告白しとかないと、このままズルズル行きそうだから、覚悟を決めないとね!)


「あっ……、あのさ……、湯村くん……」


「うん? どうしたの? 前川さん」


(ヤバイ……! 更に緊張してきた~……! でも、ここは臆することなく、勇気を出していかないとね!)


 私はとても緊張しながらも、湯村くんに声をかけ、告白する準備が出来たけど、更に緊張してきて、胸のドキドキが止まらなかったの。(うぅ~……、こんなにドキドキするの生まれて初めてかも……)


「わっ……、私ね……、その……実は……、湯村くんのことが……好きなの……。だから……、もし良かったら……、私と付き合わない……?」


「えっ……?」


(ハァ~、遂に言っちゃったよ~……! どうしよどうしよ~!? 頭の中がグルグルなんですけど~!)


 私は意を決し、勇気を振り絞って、湯村くんに遂に告白したの。(覚悟を決めて、無事に告白は出来たけど、湯村くんの返事はどうなんだろう……?)


「前川さんって、僕のことが好きなの? 本当に?」


「そっ……、そうよ……。ほっ……、ほら……、私ってよく、湯村くんに意地悪したりするじゃん……。あれは好きな人に意地悪したくなっちゃうっていうやつで、言うなれば、愛情表現の裏返しよ……」


「そうだったんだ……」


 私は湯村くんに、私が湯村くんを意地悪している理由は、愛情表現の裏返しであることを話したの。(うぅ~……、何かこれ、すっごく恥ずかしいんだけど~……)


「そっ……、それにさ……、湯村くんと一緒にいると、すっごく楽しいし、これからも湯村くんと一緒にいたいなと思ったの……。それが、私が湯村くんを好きになった理由なの……」


「そうだったんだ……」


 次に私は、好きになった理由を湯村くんに話したの。(うぅ~……、思ったことを口に出してみると、すごく恥ずかしいし、顔もすごく真っ赤になってるかも……)


「そっ……、それで……、湯村くんは私の告白の返事……OKなの……?」


「えっ……?」


 私は、湯村くんの告白の返事を聞くことにしたの。


「そっ……、その……、ごめんなさい!」


「へっ……!?」


 湯村くんの告白の返事はごめんなさいで、それを聞いた私は湯村くんに振られたと分かり、そのショックで頭が真っ白になっていたの……。(嘘でしょ……? 私、振られちゃったの……? 駄目だ……。あまりにもショックで、状況が全然整理出来てないよ~……)


「どうして……? まさか、好きな人がいるとか……?」


「ううん。好きな人はいないよ」


 私はショックを受けながらも、気持ちを一度整理し、湯村くんに好きな人がいるかどうか聞いてみたの。すると、湯村くんは好きな人がいないと答えたの。


「そうなんだ……」


 ホッ……。


(あれ……? 私、今ホッとしたような気がするんだけど……)


 湯村くんに好きな人がいないと分かると、私は無意識にどこかホッとしたような気持ちになっていたの。(つまり、私が振られた理由は、湯村くんに好きな人がいるからってわけじゃないんだね……。それはちょっと安心したかも……)


「それじゃ……、どうして私を振ったの……?」


 そして私は、どうして私のことを振ったのか、湯村くんに聞くことにしたの。


「そっ……、それは……、そういう感情になったことないから……」


「えっ……?」


 私が振られた理由は、どうやら湯村くんが恋愛感情を持ったことがないみたいからなの。(なるほど……、そういうことだったんだね……。でも、それはそれで、とてもショックを受けちゃうね……)


「そっか……。湯村くんはまだ、そういう感情になったことがないんだね……」


「うん……。前川さんがこんな僕にでも親しく話しかけてくれたり、一緒にいたりしてくれることは凄く嬉しいし、正直、前川さんのおかげで、僕は楽しい学校生活を送れている。だからこそ、僕はそんな前川さんのことを特別な友達だと思っている。だけど……、それが恋愛感情かどうかはあまりよく分からなかったんだ……。今までそんな感情になったことなかったから、自分の中で全然整理出来ていなかった……」


「そうだったんだ……」


 湯村くんは、私のことを特別な友達だと思ってくれているけど、それが恋愛感情なのかどうかはあまりよく分からなかったみたいなの。(でも、湯村くんが私のことを特別な友達だと思ってくれているのは、とっても嬉しいよ♪)


「そして、前川さんが僕に告白をしてきた時、僕はとてもびっくりしたんだ……。まさか、前川さんがこんな僕のことを好きだったなんて……、僕はとても嬉しかった……。だけど、それで気付いてしまったんだ……。僕の感情はまだそうなっていなかったことに……」


「そっか……」


 どうやら、私が告白したことにより、湯村くんは恋愛感情にまだなっていなかったことに気付いたみたいなの……。


「僕が抱いていた感情は、これからもずっと素敵な友達でいたいなっていう感情だったんだ……。だから、前川さんの気持ちに応えることが出来なかった……。本当にごめんなさい……」


「そっか……」


 湯村くんが抱いていた感情は、私と湯村くんがこれからも素敵な友達でいれたらいいなという感情だったみたいで、私と恋人になる気持ちにはなっていなかったみたいなの……。(これに関しては仕方ないよね……。私と湯村くんの温度差が違っていたわけだから……。でもやっぱり……、とても辛く感じちゃうね……)


「ううん! 全然大丈夫だよ♪ 正直に言ってくれてありがとうね♪ おかげでお互いの気持ちが分かったから、何だかスッキリした気分だよ♪」


 私は、振られたことを気にしていなくて、全然大丈夫だということを湯村くんに話したの。(素直な気持ちで伝えてくれた湯村くんのそういうところ、私は好きだよ♪)


「そうですね……。お互いの気持ちが分かって、僕もスッキリしました……。でも僕は、前川さんを傷付けてしまいました……。これからも僕は前川さんと一緒にいても大丈夫でしょうか……?」


「いいのいいの♪ さっ、気を取り直して一緒に帰ろう♪ 私、湯村くんと一緒に帰るの、とっても楽しいよ♪」


「うん! そうだね。一緒に帰りましょう。僕も前川さんと一緒に帰るの、とっても楽しいです!」


 そして、私と湯村くんは気を取り直して一緒に帰るのを再開し、それからはたわいもない会話で盛り上がり、とっても楽しみ、そのままそれぞれの家へと帰って行ったの。





「ハァ~……、そういう感情になったことないから……か……」


 私は家に帰ると、すぐに自分の部屋に行き、そのままベッドにダイブしたの。そして、湯村くんが私のことを振った理由を私はつぶやいていたの。


「まあ、湯村くんがそう思っているから、仕方ないよね……。うぅ~……、もう! 湯村くんのバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカァ~ッ!!!!」


 私は遂に耐えきれず、涙を流し、振られたショックをベッドにぶつけていたの。(実際、私は何度も泣きそうな気持ちになったけど、湯村くんの前では絶対に泣かず、明るく笑顔で振る舞おうと思ったんだよね……。もし、湯村くんの前で泣いてしまっていたら、きっと湯村くんは責任を感じていたかもしれないから、ずっと泣くのを我慢してたんだよね……。でもやっぱり1人になると、感情が爆発して、涙が溢れ出て来ちゃったね……)


「何よもう! 私が勇気を出して告白したのに、恋愛感情になったことないから振ってしまうなんて! 湯村くんのバカ! 本当ムカつく! むぅ~!」


 私は振られたショックの反動で、溜まっていた感情を全て爆発させ、それら全てをベッドに八つ当たりしていたの。(湯村くんは何も悪くないのにね……。でも何か、凄くムカつく!)


 自信があったわけじゃなかった……。もしかしたら振られるかもしれないし、その覚悟を決めていたつもりだったの……。だけど、いざ振られたとなると、予想以上にショックはとても大きなものだったの……。(でも、湯村くんにはこの想いを伝えたかったし、それに関しては全然後悔していないの。だけどやっぱり……、湯村くんと恋人になれなかったのはとても辛いかな……)


 そして私は、それからも涙が枯れ果てるまで泣き続け、ベッドを叩きながら感情を爆発させたの。(それぐらい私にとって、振られたショックの反動が凄かったんだよね……)


「フゥ~……、これで気持ちは少し落ち着いたかな?」


 涙が枯れ果てるまで泣き続け、しばらく感情を爆発させていた私は、ようやく気持ちが少し落ち着いたの。


「むぅ~、湯村くんのバカ……。ちょっとぐらい、私のことを好きになってもいいのに……」


 気持ちが少し落ち着いたとはいえ、私は湯村くんにまだ少しだけ怒っていたの。


「そういえば、湯村くんは今まで恋愛感情になったことないから、好きな人がいないんだよね……。てことは、私にもまだチャンスがあるんだよね……」


 湯村くんは今まで恋愛感情になったことがなく、好きな人がいないということは、私にもまだチャンスがあることに気付いたの。


「でも、私って、今でも湯村くんと恋人になりたいのかな……? ちょっと不安かも……。今一度、確認しないとね……」


 私は、今でも湯村くんと恋人になりたいのか不安を覚え、今一度確認することにしたの。(振られたとはいっても、湯村くんのことを好きだし、恋人になりたい気持ちもあるし、諦めてなんかいない。だけど、その気持ちがまだ強いかどうか分からなくて、不安を感じてしまったの……)


 そして考えた。その結果、考えれば考えるほど、私はやっぱり、湯村くんと恋人になりたくて、それは私が湯村くんに告白した時よりも更に強い気持ちになっていったの。一緒に手を繋いだり、デートしたり、お互いの家で遊んだりして、幸せな毎日を過ごしたいなと思ったの。


「やっぱり私、湯村くんと恋人になりたいよ~……」


 今一度自分の気持ちを確認した結果、私はやっぱり、湯村くんのことをどうしようもなく好きで好きでたまらなくて、湯村くんと絶対に恋人になりたいなと思っていることが分かったの♪(この気持ちが更に強くなっていることが分かって、何だかとっても嬉しいかも♪)


「やっぱり私は湯村くんのことがとっても大好きなんだね♪ よし☆! 決めた☆!」


 そして私は、覚悟を決め、あることを決意したの。



――そして、翌週の月曜日――


「……」


(前川さん、今日学校に来るのかな……?)


「よっ☆! 湯村くん、おは~♪」


「良かった……。おはよう、前川さ……ん? えっ……?」


 翌週の月曜日、私は教室に入ると、早速湯村くんに挨拶をし、それに気付いた湯村くんも私に挨拶しようとしたの。すると、湯村くんは私を見て、なぜか驚いていたの。(まあ、驚くのも無理はないんだけどね♪)


「どうしたの? 湯村くん」


「もしかして前川さん、髪切った? それに、髪も金髪になってるし……」


 湯村くんは私の姿を見て、髪を切って、金髪に染めていたことに気付いたの。(まあでも、さすがにここまで変わっていたら、気付くのも当然よね♪)


「おっ、よく気付いたね♪ そうなの♪ 実は休日に美容院に行って、髪をショートまで切って、金髪に染めたんだ♪」


「そうだったんだ」


 そう♪ 実は私は休日中に美容院に行き、髪を切り、髪型をポニーテールからショートにし、赤茶色だった髪の色を金髪に染めていたの♪


「それで、どうかな……? 私、似合ってるかな……?」


 私は今の自分の髪型が似合ってるかどうか、湯村くんに聞いたの。(自分では可愛く決めたつもりなんだけど……、湯村くんはどう思ってるんだろう……?)


「うん! とっても似合ってるよ! 前もとっても可愛かったけど、今もすっごく可愛いです!」


「本当に!? エヘヘ♪ ありがとう♪ 湯村くんにそう言ってもらえると、何だかすっごく嬉しい♪」


 湯村くんは私の今の髪型にとっても似合ってくれてると言ってくれて、私はすっごく嬉しかったの♪(それに、今の髪型だけじゃなく、前の髪型も可愛いって言ってくれて、それもすっごく嬉しいよ♪)


「でもどうして、前川さんは髪を切り、染めようと思ったの?」


 ここで湯村くんは、私がどうして髪を切り、染めようと思ったのか聞いたの。(まあやっぱり、そこは気になっちゃうよね……)


「それは、気分転換にイメチェンしようと思ったの♪」


「そうだったんだ」


「それともう1つ、湯村くんが私のことを好きになってもらうためだよ♪」


「えっ……?」


 私は湯村くんに、髪を切り、染めることにした理由を話したの。そう。私が覚悟を決め、決意したのは、イメチェンして湯村くんが私のことを好きになってもらうことだったの。今でも変わらず、湯村くんと恋人になりたい私は、湯村くんを振り向かせるために、努力することにしたの。


「前川さんが髪を切ったり、染めたりしてイメチェンしたのは、僕が前川さんのことを好きになってもらうため……?」


「そう♪ 実は私、あれから考えたの。振られてからも、私は湯村くんのことを今でも変わらないくらい好きなのかどうかをね。そしたら、考えれば考えるほど私はやっぱり湯村くんのことがとっても大好きで、湯村くんと絶対に恋人になりたいと思ったし、その気持ちは、告白した時よりも更にとても強くなっていたの」


「そうなんだ」


 私は、振られてからも湯村くんのことがとっても大好きで、恋人になりたい気持ちが告白した時よりも更にとても強くなっていたことを湯村くんに話したの。


「だから私は、イメチェンして、湯村くんが私のことを好きになってもらえるように努力することを決めたの♪ 私、湯村くんのことを絶対に振り向かせるだから☆! 覚悟してよね☆!」


「うん。分かった。僕、とっても楽しみにするね!」


 私はイメチェンするまでの経緯を湯村くんに話した後、私は湯村くんを絶対に振り向かせることを宣言し、湯村くんは私の宣言をとても楽しみにしてくれたの♪(湯村くんが楽しみにしてくれたのは、私としてはとっても嬉しいかも♪)


 好きな人に告白して振られちゃった私だけど、イメチェンして好きな人を絶対に振り向かせるんだから!

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