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第75章―1 この世界初の放送衛星によるテレビ中継と有人宇宙飛行

 新章になります。


 少し横道の世界の探検事情を描いた上で、宇宙開発の現状について描きます。

 そんなこんなの大騒動というか、大激動が起きたのが、1610年という年だったのだが。

 宇宙開発においても、激動の年としか言いようが無かったのが、1610年から1611年だった。


(この世界では)1605年に人工衛星がロケットによって打ち上げられる事態が起きていた。

 そうしたことから、何れは人類が宇宙に赴くことが出来る。

 更には月へ、火星へ、更にはそれより遠くの惑星、いや恒星にまでも、遥か未来の話にはなるだろうが、何れは到達できるのでは、という熱気が世界中で引き起こされることになった。


 そして、その一方では、人工衛星を打ち上げることによって行えるようになる様々なことにも注目が集まり、実際に行おうと試みられる事態が起きた。


 気象観測を行うことによって、台風やハリケーンの進路を予測したり、又、通信(放送)を宇宙から行ったり等々、人工衛星によって民間でできることは様々にある。


 その一方で、人工衛星によって、宇宙から外国等の様々な監視を行ったり、更にそれを妨害するために直接、又は間接に敵国の人工衛星を攻撃したり等々、軍事目的で人口衛星が用いられることもある。


 そんなこんなが、それこそ世界中で考え合わされた末に。


 表向きは(この)世界中の国々が仲良く宇宙開発を進めようと行動しつつ、少しでも裏に回れば、自国の利益の為に、特に軍事目的で宇宙開発技術が用いられてしまうのが現実としか、言いようが無かった。


 そうしたことから、例えば、日本では独自の宇宙開発拠点としてパラオを保有しており、北米共和国もフロリダ半島近くのメリット島に宇宙開発拠点を設けていた。

 ローマ帝国にしても、日米を非難するどころではなく、(史実で言えばスーダンのハルトゥーム周辺に)宇宙開発拠点を、独自に設ける事態が起きていた。

 そうしたことが、世界三大国独自の人工衛星の保有という事態を招いていた。


 更に言えば、オスマン帝国や欧州諸国にしても、世界三大国が主導して共同している宇宙開発に協力する姿勢を示す一方で、何とかして自国独自の人工衛星の保有等を図る事態を引き起こしてもいたのだ。


 だが、そうは言っても、史実の20世紀後半の冷戦期の米ソの宇宙開発競争のような事態は、この世界では起きることは無く、表向きは世界三大国は協調した行動で得た成果を、自国でも利用するという態度を崩すことは無かった。


 その理由は極めて当然と言えば当然の話で、それこそ史実の17世紀当時よりは爆発的と言って良い程に、この世界の17世紀の人口は増えてはいたが、それでも20世紀後半の宇宙開発競争をしていた米ソどちらか一国の方が、この世界の三大国の人口を合わせたよりも人口が多いと言っても、あながち過言では無い現実があったからだ。

 だから、必然的に技術面はともかく、人口不足からくる相対的な国力の不足は如何ともし難かった。


 それを少しでも補うために、宇宙開発において世界の三大国は協調することになった。

 更に言えば、どうのこうの言っても、この世界の三大国は日系諸国と言っても過言では無かった。

 そして、三大国間でイデオロギー対立等は無いと言っても過言ではないのが現実だった。

 それこそ日本の皇太子殿下に、北米共和国の大統領の娘が、ローマ帝国の女帝夫妻の養女になった上で妃として結婚するという話が出て、それが世界中の人々に素直に歓迎されるのが現実だったのだ。


 だから、この時点で最も難易度が高いと考えられていた宇宙に人を送り込むこと、又、放送衛星を宇宙に打ち上げてテレビ放送を実際に行おうとすることに、三大国を始めとする世界の国々が協力するという事態が起きた。

 そのために様々な人や物が集まっていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 史実世界では、大航海時代ですので、探検家とか冒険者は沢山います。(欧州人だけですが。) [気になる点] 史実世界で、日本人(日系人)で探検者・冒険者の候補が見つかりません。困った。 [一言…
[良い点]  史実20世紀の米ソ狂瀾の宇宙開発とは趣きの違う皇軍世界の宇宙への道(^皿^;)どれだけ叡智と財があれど隔絶したマンパワーの差を埋められないのは真理ですな、そして三大国が根っ子の部分で繋が…
[良い点] 宇宙開発の進展。 [気になる点] 今作での有人宇宙飛行かな。史実でもガガーリンが遺した「地球は青かった」との名言が聴けるかな。 [一言] 皇后陛下と五摂家の皆様、適度な休息を取られては。身…
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