1/2
プロローグ
うちの吹奏楽部は、いわゆる弱小校である。
県大会なんて夢のまた夢。
地区大会でも金賞は取れない。
部室にあるのは、埃のかぶったトロフィーや盾。
真新しいものは見つからない。
昔は強かったこの吹奏楽部で、
1、2年と当たり前のように銀賞をとってきたのが私たちである。
今年で3年生。
最後の年も銀賞で終わるのかと誰もが思っていた4月頃。
ある人物がこの吹奏楽にやってきたのであった。
そしてこれが、私達の物語の幕開けだった。
投稿不定期です。
そっと見守っていただけるとうれしいです!