3.リレーション
3.リレーション 1
「はぁ…。」
「どうしたんだ?」
学校の帰り道、俺たちはちょっと面倒なことに悩んでた
「私ね、誕生日とかのイベントは大切だと思うんだよね?」
「うん。」
「明後日、零太さんの誕生日なんだぁ…。」
[零太さんの誕生日]、その一言で察した
「あぁ。零太さんと芹ちゃんの関係か…。」
「そう。仲のいい皆で集まってパーティーをしたいんだけどなぁ。」
「昔から仲は悪いのか?」
「ううん。昔はどこにでも居る兄妹だったよ。」
「そっかー。水守がパーティー開きたいって言うなら、手伝おうかな。」
「本当?ゆーちゃん、ありがとう!でも、まず何をしたらいいんだろう…?」
「ううん…。とりあえず2人に話をしてみるしかないかな。」
「そうだね。じゃあ、夕ご飯の後にお姉ちゃんも混ぜて打ち合わせしよっ!」
そうして、俺たちは足早に家に帰った
夕飯の後、俺と水守はせいねぇを含めて俺の家でパーティーの打ち合わせをした
打ち合わせのお供に英弥さんがお手製の水羊羹を用意してくれた
「パーティーをするとして場所はどこを使うの?」
「場所はこの家の空き部屋とベランダを使うよ。」
「誰を呼ぶの?」
「零太さんと芹ちゃんは絶対でしょ。あとは彗君と私たち3人。」
「じゃあ、問題は零太と芹ちゃんの仲とパーティーに出す料理なの…ね。」
「料理のことは心配しなくていいよ、お姉ちゃん!」
「そ、そう?でも、少しは手伝わせてよ。」
「イヤ、別にいいよ。むしろ手伝わないでください。」
「むぅ〜。私も料理できたらなぁ。」
ここで言うのも酷だが、せいねぇは料理に関しては皆無だ。手芸はできるのに…。
「料理は水守に任せるよ。俺は明日、零太さんと芹ちゃんに別々に話を聞いて、パーティーに誘う。」
「じゃあ、飾り付けは任せてね!」
こうしてパーティーの役割は決まった
「私、眠いから帰るけど、ミモはどうするの?」
「今日はゆーちゃんに話したいことがあるから、こっちに泊まるよ。」
「え??」
「そう。優真?ミモに何かしたら許さないからね?おやすみ〜。」
「しないよ!!おやすみなさい!」