2.友達5
2.友達5
午前6時。お弁当を作るため早起きをしたけど、
まだこの時期の時間帯は肌寒い
せいねぇと水守と俺の3人で家を出て学校に向かっている途中、芹ちゃんに会った
「あら、芹ちゃん。おはよう、零太は?」
「おはようございます。お兄は…知らないです。優真君、水守ちゃん、おはよ。」
「芹ちゃん、おはよ!」
「おはよ〜。」
「あっ、優真君、今日はお弁当なんだ。」
「そうなの!なんか私のお弁当と勝負したいみたいなの!」
「つまり、優真君が作ったの?っていうか、優真君って料理出来るんだ!」
「うん、父さんと母さんが出張してて、今は一人暮らしなんだ。だから水守に料理を教えてもらってて、なんとなく勝負してみたくなったんだよ。」
「へぇ〜。じゃあ、お昼休みに私にも見せてね!」
「うん、いいよ!」
「じゃあ、彗君も呼ぼうか!」
「彗君?だれ?」
「俺と水守のクラスの友達だよ。」
「あ〜、なるほど!」
そして、昼休み。俺たち3人は彗君も呼んで、中庭で自己紹介もほどほどに昼食をとることにした
「これが優真君が作ったお弁当?」
「凄いですね!どれくらい練習したんですか?」
彗君と芹ちゃんが目をキラキラさせながら聞いてきた
「そんなに練習してないよ。中学を卒業した後の春休みの中で水守がヒマな時に教えてもらって、水守がヒマじゃない時は一人で少し練習してただけだよ。」
「でも、かなり上達してるよ!味付けもバッチリだし。」
「そう?良かったぁ。まぁ、まだ水守には負けるけどね。」
放課後、芹ちゃんは陸上部に入部することが出来て部活に直行し、彗君は用事があると言って帰った
「お姉ちゃんのところに寄ってくけど、ゆーちゃんはどうする?」
「そーだなー、俺も一緒に行っていい?」
「うん!いいよ!」
一人で帰るのもヒマだから水守と一緒にせいねぇが居る手芸部の部室に行くことにした
トントン
「は〜い、どうぞー。」
手芸部のドアをノックするとせいねぇの声がした
「お姉ちゃん、やっほー!」
「お邪魔しまーす…。」
「あら、水守に優真じゃん!」
部室に入ると精密機械や小道具が並んでるのが見えた
「どうしたの?」
「えへへ〜。どんなことしてるのか気になって見に来ちゃった!」
「俺も水守の付き添いで見に来たんだ。」
「そっか、そっか!作品もあるから好きなだけゆっくりしていっていいよ。」
「ありがとう!せいねぇ。」
「お姉ちゃん、零太さんは?」
「あー、先生のお手伝いに呼ばれて職員室に行ったよ。」
「へー、そうなんだ。」
それから30分くらいゆっくりしたあお帰ることにした
「それじゃあ、そろそろ帰るね。夕ご飯までには帰ってきてね?」
「は〜い。優真、水守のボディガード頼んだわよー。」
せいねぇは作業しながらそう答えた
「ボ、ボディガード!?」
「もうっ!お姉ちゃんっ!!」
それから2ヶ月が経った






