あなたがみている(7)
これは罰だ。
大人の言うことを聞かなかった罰。
友達の止める言葉に従わなかった罰。
一人で何でもできると思い込んでいた罰。
太陽の光が出たのが久し振りで、どうしても山の中の社のところにいきたかった。
古い祠、伸び放題の雑草、冷たくて澄んだ湧水の池。
あの静かな場所にいると、なぜかとても落ち着いて。
いつも誰かが一緒にいてくれているような、そんな安心感があった。
足が痛い。力を入れて起き上がろうとすると、思わず声が漏れそうになる。
血が出ているのかもしれない。
骨が折れているのかもしれない。
何も見えない。よく判らない。
自分がどんな体勢でいるのかも判らない。
身体の下はどろどろのぐちゃぐちゃで、土が口の中にまで入ってくる。
怖い。
一人で山道を歩いているところで、誰かが足首を掴んで、引っ張った。
そう思ったら、視界がぐるぐると回って。
あちこちに身体がぶつかって。
後は、真っ暗闇の中にいた。
周りに何があるのかも判らない。
ここがどこなのかすらも、判らない。
ただずきずきと、足首が疼いている。変な方向に曲がっている気がする。どうしよう。恐ろしくなってくる。
――誰も来てくれないね。
声がする。
――もう助からないかもね。
嫌だ。
――死んじゃうかもね。
すぐ耳元で、ふぅっと息が吹きかけられて。
「死んじゃえば良いのにね」
唐突に低い声でささやかれて、アキヨシは絶叫した。
「やめよ」
キクリは目の前にいるモノに向かって警告を発した。黒い身体をしたモノは、ぐにゃり、と全体を歪ませるようにして身を起こした。
足元には、子供が一人横たわっている。社の前で見たことのある少年だ。キクリはぞわり、と自身の心が毛羽立つのを感じた。
少年は、どうやら気を失っている。命に別状はない。だがそれも、今のうちは、ということだ。
「いよいよ人の身に害をなすようになったか、外道が」
キクリにそう言われて。
黒いモノは、顔のある位置をふるふると震わせた。闇がさざめき、にぃ、と真っ赤な割れ目が生じて。
三日月に似た口が、笑みを形作った。
「キクリ、お前にはもうワレを止めることはできぬだろう。さっさと消え失せよ。この山はワレがもらう」
尊大な物言いに、キクリは侮蔑の視線を送ることで応えた。
「悪戯程度ならと目こぼししておったのだ。お主がそのつもりなら容赦はせぬぞ」
「ほざけ」
全体が大きくぶるん、と打ち震えて。黒いモノは、その姿を一息に変化させた。
小さな手足に、禿の頭。麻のみすぼらしい着物の、やせ細った幼い少女。キクリはちっと舌打ちした。
「力なき神よ。お前に代わって、ワレがキクリヒメノミコトとなってやる。お前の痛みと苦しみは、ワレが余さず人に施してくれよう」
キクリの力が弱まってから、山には数多くの見えないモノたちが棲み付いた。とりたててひどい悪さをしなければ問題なかろうと放置していたのだが。
人を傷つけるようなモノは認めるわけにはいかない。更には、自らを神と名乗るなど不遜にもほどがある。
「お主のような輩がいなければ、儂も安心して引退できたのだがのう」
このモノは強い。キクリにはそれが判っていた。もし争うことになれば、戦いはキクリの存在をかけたものになる。相応の覚悟をもって臨まなければならない相手だ。だからこそ、このモノはこうやって仕掛けてきた。
――ただし、それはキクリが今までのキクリであったのならば、の話だ。
「『おせっかい』、『ひとおもい』、借りるぞ!」
山道の途中、遠くからキクリの声を聞いて、シンはユイの方を振り向いた。ユイがうなずく。二人には同じ言葉が届いていた。
「榊田君!」
「はい!」
ユイが伸ばした手を、シンは強く握った。人は、その実体をもって存在の確かさを知る。触れることで、そこにいることを明確に認識する。シンはユイを、ユイはシンを、お互いにはっきりと意識した。
シンはユイの心を誘導した。ゆく先は、シンの心がつながっている向こう。太く固く結ばれた絆が、キクリのところにまで届いている。
実体のないキクリに対して、二人はそこに存在するという絶対的な認識を付与した。魔力の奔流が、キクリの実在を確定させていく。キクリが、神様がそこにいるという、確固たる意志。ユイの『おせっかい』と、シンの『ひとおもい』が一つになって、キクリの中に流れ込んでいく。
キクリは、そこに『いる』。
手をつないだその先に、キクリという神様は『存在する』。
そして二人の心の眼に、光に包まれた神様、キクリの姿が――『視えた』。
榊田シン、人を想い流れる涙。『人を想いて』その願いをきき届け。
橘ユイ、大いなる世界の善意。『善意によりて』世の穢れを払う者。
それ即ち、キクリの神性、『菊理媛命』なり。
シンとユイ、二人の魔法使いの力は、現存する神のカタチを導き出し。
キクリを、神話に語られる女神そのものとして降臨させた。
「何だそれは!?」
圧倒的な力の差を感じて、キクリの姿を真似たモノは悲鳴を上げて背を向けた。キクリは容赦しなかった。人の世を、人の子らの笑顔を守る。それが、キクリの使命であり、存在意義となった。ならば、なすべきことは一つ。
「ここから、去ねぇ!」
気合と共に、キクリは溜まりに溜まった力を一気に迸らせた。それは神の名にふさわしい、雄々しく、猛々しいものだった。
身体がゆっくりと揺れている。アキヨシは目を覚ましたが、意識がはっきりとしなかった。夢でも視ているような、不思議な感覚。誰かに背負われていると判るまで、少し時間が必要だった。
暖かくて、柔らかくて。良い匂いがする。甘くて、ふわっとして。少しだけ、お母さんに似ていた。
「アキヨシ君、起きた?」
女の人の声がした。どこかで聞いたこともある気もするが、誰だったのか思い出せない。若い女の人。誰かのお姉さんだっただろうか。朦朧として、何もかもがはっきりとしない。
「アキヨシ君は、悪いモノに引きずられて、斜面から転げ落ちちゃったの。でも、もう大丈夫だから、心配しないでね」
そうだ、足首を掴まれたのだ。足が変な方向に曲がって、ものすごく痛くて、痺れて感覚がなくなっていた。
今はどうだろう。足に力を入れてみた。ひどくはないけど、ずきっとはする。
「足は軽く挫いたみたい。だから、ちょっとだけおんぶで我慢してね」
全然かまわない。アキヨシは女の人の背中に顔を埋めた。どうしてか、とても落ち着く。この人は誰だっただろうか。
「お姉さんは、誰?」
「私? 私は――」
女の人の声は、楽しそうに弾んでいた。
「魔法使いだよ」
その言葉は、不思議とすんなりとアキヨシの中に溶け込んだ。このお姉さんは、魔法使いだ。そう思うと、アキヨシは何故か安心できた。
「魔法使いさんが、僕を助けてくれたの?」
「違うよ、助けてくれたのは神様」
「神様?」
「そう。アキヨシ君たちは、山の社のところでよく遊んでいるでしょう?」
古くて、今にも崩れてしまいそうな、ボロッちい社だった。それなのに全然怖くはなくって、アキヨシはよくかくれんぼなどで使っていた。
「あそこ、神様がいるんだ・・・」
「神様がアキヨシ君のところに駆けつけてくれたんだよ。遅くなってゴメンって言ってた」
「でも、助けてくれたんでしょう?」
それなら十分だ。どんなに怖くても、きっと神様が助けてくれるって、信じることができる。
「ねえ、魔法使いさん?」
「なぁに?」
「神様、怒ってなかった?」
アキヨシの問いに、魔法使いは首をかしげたようだった。
「どうして?」
「僕たち、大人の言うことをきかないで、山で遊んでいるから」
今日怖い目に遭ったのも、きっとアキヨシが一人で山に入ったからだ。罰が当たった。アキヨシはそう考えていた。
魔法使いは、ふふっと小さく笑った。
「神様はそんなことで怒らないよ。ただ、ずっと心配してた」
「心配?」
「そう」
誰もこない、山奥の社にたった一人でいる神様は。
「アキヨシ君が、もうきてくれなくなるんじゃないかって、心配してた」
アキヨシは、魔法使いの身体にぎゅうっと強く抱きついた。魔法使いは何も言わず、アキヨシの好きにさせてくれた。
「・・・神様は、寂しいのかな?」
「ずっとずっと、一人であそこにいるからね。寂しいのかもしれないね」
一人ぼっちで、神様はどれだけ長い間あそこにいるのだろう。誰にも知られず、誰にも気付かれず。あんなにぼろぼろの社に。
アキヨシの目からほろり、と涙がこぼれた。
「僕、またあそこにいっていいかな?」
「うーん、私の立場上、手放しでオッケーとは言い難いなぁ」
しばし考えあぐねて。最後に、魔法使いは諦めたようだった。
「一人じゃなくて、みんなでいくこと。危ない遊びはしないこと。暗くなる前に帰ること・・・これを守ってくれるなら、かな?」
「わかった」
みんなで賑やかな方が、きっと神様も寂しくない。アキヨシのことを助けてくれたお礼も言わなくちゃいけない。足が治ったら、早速神様のところにいってみよう。
強い眠気に襲われて、アキヨシはふわぁ、とあくびをした。魔法使いはタチバナのお姉さんに似ている気がする。タチバナのお姉さんは、大学の手品のサークルに入っていて、児童館にやってきて読み聞かせをしたり、カードの手品を見せてくれたりする。
綺麗で、優しくて。怒るとちょっと怖いけど、素敵なお姉さんだ。
児童館の人が、タチバナのお姉さんは小学校の先生になる勉強をしていると言っていた。タチバナのお姉さんが先生なら、学校がとても楽しくなりそうだ。
しかも、もしタチバナのお姉さんが魔法使いなら。
きっと神様とも友達になれる。どうしてだろう、そんな気がする。
「おやすみ、アキヨシ君」
この魔法使いみたいに、タチバナのお姉さんも良い匂いがした。微睡みの中に、再びアキヨシの意識が沈んでいく。
アキヨシは、タチバナのお姉さんが大好きだった。
ほんのりとした、頼りない緑の光が漂っている。ふらふらとしばらく彷徨って。ふっ、と消えてしまう。それが一つ二つ、三つ四つと辺りを飛び交う。水面に映る月明かりが、夜を静かに彩っていた。
「兄ちゃ、ホタル、綺麗だねぇ」
キクが自分に近付いてきた光に手を伸ばした。小さな掌の上で、はかない命の光が明滅する。ほのかに照らされた横顔が、優しい笑みを浮かべていた。
「キク、池に落ちるな」
「ふふ、大丈夫。今夜は月が明るいけぇ」
二人は池の縁に寄り添って立って、ホタルを眺めていた。兄と一緒にいられて、キクはとても嬉しそうだった。
「なぁ、兄ちゃ」
「なんだ?」
「うちゃ、ずっと兄ちゃとこうしていてぇ」
「ほうか」
必ずくると信じていた明日が、こなくなることもある。キクはそれを知っていたのだろうか。そんなはずはない。ただの無邪気な、思いつきの言葉だ。
こんな記憶も持っていたのか。キクリは自分で感心した。キクリはキクではないので、キクの思い出の全てを持っているわけではない。キクリの中には、キクの悲しみしかないのかと思っていた。
「兄ちゃ、兄ちゃ」
小鳥の雛がさえずるような、甘えた響き。兄がその横に立って、キクの頭をそっと撫でる。キクが笑う。そうか、そんな顔をして笑うのだな。シンが思い出させてくれたキクの笑顔が、キクリには本当に眩しかった。
自分も、あんなふうに笑うのか。キクリは可笑しかった。あれほどに屈託なく、幸せに満ちた表情を、自分がするなんて。神様になってから、一度だって考えたことがなかった。
ユイが言っていた。人間と愛し合い、夫婦となった神がいるとのことだ。最初に聞いた時はなんとも酔狂な話だと思ったが。
今なら、少しは理解できる気がした。その神は、恐らく神であると同時に人であろうとしたのだ。
人から生じたものであるのならば、人であろうとすることは可能なのだろう。人としての幸せを望み、手にすることもあり得るのか。神で在りながらも、人としても在れるなど。今なら、キクリはそれを素直に「うらやましい」と思うことができた。
「・・・兄ちゃ」
キクリは声に出して呟いてみた。キクリに兄はいない。兄がいるのは、キクだ。そんなことは判っている。
それでも。
「兄ちゃ、兄ちゃ」
何度となく、その言葉が口から洩れる。とめどなく、溢れ出てくる。押し留めることができない。
遠い遠い、キクの記憶の中で。
兄が、優しく撫でてくれる。「なんだ?」と声をかけてくれる。振り向いてくれる。
知らない間に。
キクリは、声を上げて泣いていた。
神様になって初めて。
キクリは、泣いた。
「やっぱりさぁ、ハイキングコースの入り口辺りに分社を作ろうよ」
「往生際悪いっすよ、魔女先輩。ホウキで空飛べばいいじゃないっすか」
「何それ、マジで言ってる? バカにしてる?」
「さぁー、どっちでしょう?」
コトハがぶつぶつと文句を言い、ヒロエがそれをまぜっかえす。賑やかかつ迷惑な集団、魔法研究会の面々はキクリの社を目指していた。
「お前ら、口じゃなくて足を動かせ」
「四足動物と違って、こっちは足も長くてバランスが難しいんだよ」
先頭に立ってイラついているサキチに対して、アユムが負けじと応戦する。そこかしこで口喧嘩が始まって、ユイはもう呆れて突っ込みを入れる気力も失くしてしまっていた。
「空気おいしーい、タバコ吸いたーい」
「かみさまー、ここに環境破壊者がいまーす」
「その長い足をさっさと動かして前に進みやがれ」
「うるせぇ、猫缶にタマネギ刻んでぶち込むぞコラ」
結局、一行はぎゃあぎゃあとうるさいほどに喚きたてたまま、社の前に到着した。山の静寂を乱す不躾な集団を、キクリは不機嫌そうな顔で出迎えた。
「ようきたのう・・・と言ってやりたいところだが、お主ら一体何をしにきたんだ?」
「大変申し訳ありませんキクリ様。先日のお礼にうかがいました」
ユイが深々と頭を下げてから、後ろにいる全員を厳しく睨みつけた。突っ込み不足だとでもいうのだろうか。シンにとっては、またもやとんだとばっちりだった。
山の中で気を失っていたアキヨシの居場所を、キクリが教えてくれた。どうやらよくないモノに絡まれていたらしい。キクリに請われてシンとユイが魔力の援助をおこない、事態はことなきを得た。
「その後が問題だったがね」
コトハがちらり、とシンの方に視線を投げた。シンは申し訳なくなってその場で身体を縮こまらせた。
後先考えずに全開でキクリに魔力を送った結果、シンはガス欠になり、山道でばったりと倒れてしまった。力を補充しつつ、シンを担いで下山するなどという芸当は、コトハには到底無理な話だ。ユイがアキヨシを迎えにいき、シンはコトハに引きずられてなんとか部室まで帰り着くことができた。危うく二重遭難になるところだ。
「まあそう言うてやるな。そのお陰もあって、儂は力を引き出すことができたのだ」
キクリはぐるり、とその場にいる者たちの顔を見渡した。
「礼、ということだがな。今回のこと、あの童を助けたのは確かに儂だが、その力の源はお主たち魔法使いだ。そのことは十分に誇るが良い」
その後、シンは部室で、例によってコトハに膝枕されて回復した。アユムに「実はわざとやってるんじゃないの?」と指摘されてひと悶着あったのだが、それはどうでもいい話だ。
アキヨシの方も、ユイに救助された後に警察に保護されて、特に問題なく帰宅できていた。足の怪我も大したことはなく、痛みも何も残っていないとのことだった。
「この前ここまでやってきおったよ。初めて社に向かって手を合わせおった。くすぐったくてかなわん」
そう話すキクリの顔が朗らかで、シンは安心した。最初に見た時と比べて、キクリはとても穏やかで、丸くなった印象がある。少なくとも、明日には消えてしまいそうな危うさは感じられなくなった。
「榊田シン」
突然名前を呼ばれて、シンは気を付けした。
「儂が変わったと思うのであれば、それはお主のお陰だ。お主の願いが、儂の在り方を変えたのだ」
「在り方、ですか?」
ユイの問いかけに、キクリは首肯した。
「左様。まあ、ものの考え方というやつだ。どうも儂は不器用なようでな。幸せ慣れしておらん、と言った方が良いか」
キクリは空を見上げた。
青空の真ん中を貫くようにして、飛行機雲が伸びている。
変わらないと思っていた空ですら、この有様だ。世界は変化している。その理もまた然り、だ。
「のう、宮屋敷コトハ」
今度はコトハが名指しにされた。退屈そうによそ見をしていたコトハは、怪訝な顔でキクリの方を向いた。
「なんでしょう?」
「そなたの言う『現理』、しかと確かめさせてもらった。良い伴侶を得たな」
ふふん、とコトハは自慢げに胸を張ってみせた。
「そうでしょう? あげませんからね」
「宮屋敷先輩!」
ユイが諌めたが、コトハは素知らぬ顔だ。
キクリが破顔し、愉快そうに声を出して笑った。その様子を、魔法研究会の一同はぽかん、と眺めた。
「いやいや、実に楽しい。楽しいと思うことがこれほど楽しいとは思わなんだ。どうにもこうにも、永きに渡り一人でここにいた故、色々と凝り固まってしまっていたのかもしれぬな」
世界は、キクリが想像していたよりも多くのことで満ち溢れている。変わらないと思っていたものが、実は全然違うものになっていたり。また逆に、全く違うと見込んでいたものが、その実何も変化していなかったり。
「魔法使いたちよ、これはこのキクリからの頼みごとだ」
役割を終え、消えゆくのみかと思っていたキクリを。
世界には、まだまだ必要とする者たちがいる。
「今の世に、この儂にできるどんなことがあるのかはまだ良く判らぬが――今後も儂の存在を支えてはくれぬだろうか?」
シンの隣で、小さな魂が微笑んでいた。任せておくが良い。その幸せは、キクリが守ると既に承った。恐れることなど何もない。
「当然ですよ」
ユイが一歩前に踏み出して、大きく両手を広げてみせた。『大いなる世界の善意』。ユイの『おせっかい』が、きっと世界を輝かせる。
「私たちはキクリ様の存在を支える、『かみさまクラスタ』なんですから」
なんとも心許ないまとまりではあるが。
キクリは「うむ」とうなずいた。
暖かい目で見守ってやらなければならないのだろう。キクの傍らに立つ、兄のような気持ちで。
「Fragment.3 あなたがみている」は以上で終了となります。
ありがとうございました。




