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テンポ良く異世界に飛ばされました

 群馬県某市一軒家に一人の少年が住んでいた。

 彼の名前は西京杉留さいきょうすぎるといい、異世界にとても行きたがっている現在進行形厨二病の高校生だ。

「あ~、異世界行って俺TUEEEしたいな」

 この発言に呼応こおうするかのように、部屋の外にある茂みから、

「そんなときは!」

「おまかせあれ!」

と天子の白衣を着た黒いサングラスを身に着けたいかにもマフィアのような二人組みの男が現れた。

 彼らはトラックに乗り込むと、杉留すぎおの部屋の前に女子高生が地面からモグラのように現れた。

 すると、トラックは猛スピードで女子高生を轢こうとするではないか。

(このままでは女子高生が轢かれてしまう!)

 そう思った彼は部屋から飛び出し、女子高生を突き飛ばした。

 案の定、俺はトラックに轢かれて死んだ。

 消え行く彼の意識にはトラックの運転手が女子高生を起こし上げて、

「ミッション成功だ。次の奴を殺しに行くぞ」

と言い、女子高生をトラックに乗せてどこかへ行った。

 どうやら、女子高生も死の天使の仲間だったらしい。

 その日、西京杉留さいきょうすぎるは死んだ。

---------------------------------------------------------------------

「ようこそ、いらっしゃいました西京杉留さいきょうすぎお様」

 彼の目の前にはグロテスクな女神がいた。

 その姿は巨大な雲のような塊をしており、その塊は泡立ちただれており、体中には触手が無数にあり、粘液をたらしていた。

 さらにその触手の先端には山羊の足のようなものが生えていた。

 これぞクトゥルフ神話の女神シュブ=ニグラスであった。

「ここは・・・?」

 杉留すぎるは辺りを見渡したが、女神はそんな彼の状況を無視して、

「あなたには所謂いわゆる剣と魔法の世界に行って、世界を救ってもらいます。能力も差し上げましたので、ステータスと念じれば確認できますわ。ということで、行ってらしゃいませ~!」

「あの、ちょっと人の話を!」

 そんな杉留すぎるの話を無視し、女神は触手を振るいあげ、杉留すぎおをどこかへ突き飛ばした。

 その後女神は親父臭く溜息をついて、

「あ~疲れた」

と仕事帰りのおっさんのようなことを言いだらしなく寝そべった。

---------------------------------------------------------------------

「こ、ここは?」

 気がつくと、杉留すぎるはゲームに出てくるようなファンタジー感満載の建物や人々がいる町にいた。

 人々は髪の色が通常には見かけないカラフルな色合いであったり、エルフのように長耳だったり、ドワーフのようにずんぐりしてたりと様々だった。

 杉留すぎるはすぐにここが異世界だということに気付いた。

「ここが異世界か・・・」

 彼は心の中でガッツポーズをした。

 まずは彼はこの世界でやることを探した。

「まずは仲間集めだな。おっとそういえば・・・」

 彼はここに来る前に女神が言った事を思い出した。

「確かあの化け物確か『能力やったからステータスで見ろ』とか言ってたな、よし」

 彼は心の中でステータスと念じた。

 すると、彼の脳裏にはゲームのステータスがめんのようなものが現れた。

 内容は以下のとおりだった。

【名前】西京杉留さいきょうすぎる【年齢】17【Lv】999999

【種族】異世界人【職業】一般人【称号】ボクガカンガエタサイキョウキャラ

HP:9999999999999999999999999999999

MP:9999999999999999999999999999999

ATK:999999999999999999999999999999

DEF:999999999999999999999999999999

SPD:999999999999999999999999999999

INT:999999999999999999999999999999

MEN:999999999999999999999999999999

【スキル】言語理解、全魔法MAX、全武器熟練度MAX、無敵、能力奪取MAX、全装備可能、全攻撃魔法吸収MAX、全状態異常耐性MAX、武器練成・・・面倒だから思いついたやつ全部ね

「チートか・・・、ふっくだらんな」

 内心はものすごく喜んでいる杉留すぎるだが、表面上は興味なさそうに振舞った。

 それでも自分の力を試さずにいられず、町の外の村に行った。


続きます

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