表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/24

寿命の問題

今回の話は感想欄のhidさんの感想から思いついたものです。


カクヨムの方で書くと場違いになりそうなので報告はこちらだけにかいておきます。

海洋機構……ギルドマスタールーム。

「そうか、あの爺さんはもう死んだのか……。」

ミチタカはしんみりした顔でその報告を聞いた。

「………ええ、それで1つ個人的な報告が。」

「『ミチタカ殿、最後に孫に会わせていただきまことにありがとうございます。』との事でした。」

「……わかった。ありがとう。」

そういって、ミチタカはしんみりとする。


円卓会議の議題として問題と提起されたのが、重要NPCの消滅だ。

アキバ周辺並びに念話を駆使してイースタル・ウェストランデ・ナインテイル・エッゾの4ヵ所で情報を集めて、重要人物の生死を確認していく。


「……クエストで死ぬ系のNPCは全員死んでいるのか。」

「ええ、確認できた範囲内では。」

クエストの途中で人が死ぬことがある。しかしながら、また別の人物がクエストを始めると『蘇る』のだ。

しかしながら、今現在においてその手の人間の蘇生は確認されていない。

「……何件かアイテムが手に入らなくなるな。」

たかやがそう言って困った表情をする。

「人が死んだのに、意見はそれだけ?」

「いやその人が重要アイテムを持ってると問題あるけど、人が死ねば感動するかと言う問題があって、周回プレイヤーからツッコミが入ったりして結局普通に渡すことになるんだけどな。」

そう言いながらたかやは幾つかの重要クエストを思い出す。

「もう少し……人の心の機微を考えなさいよ……。」

その言葉に他のメンバーがツッコミを入れる。


人間には寿命が存在する。しかしコンテンツは永遠に続く。

この矛盾はどうしても避けられない物だ。

ゲーム時代で20年。こちらの世界で240年。相当長く生きていないと設定の矛盾が大きくなりかねない事態だ。


「……という訳でそっちの情報教えてくれ。」

とミナミの冒険者から連絡が入ってくる。

「……報酬はいつもの通り●イ●銀行に……。」

「銀行は全世界共通だよ!」


歴史としてはミナミよりもアキバの方が古い。

これは<エルダー・テイル>の最初の拠点がアキバを中心に作られたからだ。

その為、名物キャラもアキバの方が多く、ミナミの方が少なく設定されている。

その為、アキバの方がいち早く情報を集めることができたのだ。


「……しかし、ある程度の存在は同じ名前の人間が名前を受けついていくってのは驚いたな。

 ていう事はそれほどクエストが左右される可能性は低いって事だな。」

「……只な。」

そう言ってその男は大きくため息をつく。

「どうしたんだ?」

「……中国大陸には4000年生きた仙人がいるらしいんだ。」

「それで?」

「昔の事を聞こうとしたら、ゲームで出てくる前の記憶が一切無いらしいな。

 つまり、自分が作られた前の世界を一切知らないらしい。」

「……結局はどっかでゲームの事情が引っかかるって訳か。せちからいよな。」

その男はそう言って大きくため息をついた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ