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贋作の問題

今回の話は「Honey Moon Logs」の詐欺師がオンラインゲームの仕様を超えて強すぎると思ったから、そのあたりの考察です。

「………ゴホッ!!」

1人の冒険者が自分の作った料理を食べた後、吐き出す。

「………そんなのありかよ。」

手料理法の発見の後、スキルさえあれば物を作れる。その事がわかり、アキバの町は一気に活気を取り戻した。

そんな中、一つの職業が浮かび上がった。

<贋作師>……ありとあらゆる偽物を作ることができる、サブ職業である。

この職業ならば、それこそありとあらゆるものを作れるのではないか?

そう思い何名かの<贋作師>に物を作らせたところ………。

椅子は重要な場面でぶっ壊れる。

装備は肝心な場面で呪いを受ける。

絵はどこかに間違いが含まれている。

機械はすぐにぶっ壊れる。

特に問題なのが料理だった。

味がひどい確率98%……食べたらバッドステータスをつく確率が40%……食べ物が暴走する可能性が1%……まともだと思ったら、後で昏睡する可能性1%………。

もはやお前ら物を作るな!と言うレベルの外れ職業だと言う事がわかったのだ。

秘宝級の偽物を作って、おれTUEEEEEEをやろうとして、自分の装備がぶっ壊れてしまったメンバーも少なくない。

元々、プレイヤー同士の信頼が基本となるオンラインゲームである。そんな中で偽物を作り続ける事ができる職業は運営側としてもやらせたくないのが実情だ。

その為、幾つかのトラップクエストを配置してあったのだ。

元々、オンラインゲームにおいて中級者の初心者狩りは相当に問題視されているものだ。

<詐欺師>や<贋作者>など、初心者狩りに恰好な職業はそれこそやらせたくないと言うものが存在した。

そこで、アタルヴァ社はこっそりとこれらの職業にペナルティをつけていた。

即ち、都市好感度の下限無し減少………つまりこれらの冒険者は、都市好感度を由来としたクエストが受けられなくなるのだ。

その影響は<大災害>以降、<詐欺師><贋作者>を直撃した。

クエストを受けて、貴族の屋敷に行けば『貴様らは信用ならん!!』と門前払いをされ、商人からは『貴様の売った商品でひどい目にあったんだぞ!!』と断られ……ススキノに移住した面々ですら『ブリガンディア』の方がましじゃないかとまで言われるほど

「俺達が一体どんな恨みを買ったっていうんだ!」

「……自分の胸に手を当ててよーく考えてみろ。」


都市好感度に関しては他のサブ職業にも影響があると思われているが、今の所<詐欺師><贋作者>ほどの悪影響は出ていない。

とたかやは言っているが、その実、その意見は却下された。

彼らは暴れすぎたせいで嫌われているのではないか………というのが現状大半の意見である。

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