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6 オオカミさんと赤ずきん

「やぁ、白雪。お帰り」

犬歯が印象的な肉食系の顔のイケメンさんがそこには立っていた。

それは、音木家の扉を開いた瞬間にそのイケメンさんは満面の笑みでたつ。

それに無表情だった白雪の頬がすこしピンク色に染まる。

「ただいま、ろうくん。」

そう、やさしく微笑む白雪がいた。

すると狼と呼ばれた、彼はまた一段と笑みを深めると白雪に口づける。



彼の名前は、

音木狼おとぎろう、今年で19歳。

そんな彼は、大学生ではなく白雪の副業『暗殺者』を仕事にしている。

この家族は、皆が皆『暗殺者』であるから不思議ではない。



「狼くん、今日は疲れた」

「うんうん、疲れたね。白雪」

笑顔で、白雪の頭をなでる狼の顔はずっと笑顔。

「明日は俺と一緒の仕事だよ。」「うん、分かった」


そういって、一緒のベットで眠る。




今日は、土曜日。白雪にとっての本職である『学生』は休みである。

しかし今日は、『暗殺者』としての一日が待っている。

白雪を抱きしめて眠る狼の寝顔をじぃとみる。

「・・・・」「・・・・白雪、見とれた?」

「・・・おきよう、狼くん」「ん~、まだ見てたいなぁ白雪を」

おきて早々、笑顔を炸裂させる狼に白雪は無表情。

「だめ、仕事終わらせよう先に」

「うん、そうだね。そうしよう」

起き上がる白雪にそそくさと起き上がっていた狼は部屋にあるクローゼットを漁ると洋服を取り出す。

「今日は、これにしよう」

いつも、白雪の服装は狼が決める。

「うん、分かった」



そして、仕事の時ぜったいに身につける赤いポンチョをはおると

「よし、これは今日のお昼ごはん。これ、もってて白雪」

「うん」

そういって、狼に渡されたかごバックを持つとまさに、赤ずきんだ。

その隣にたつ狼はというと、カジュアルの服装。

まぁ、美男美女で目立つだろう。



「杜松、車だしてー」

「かしこまりました、狼さま」


杜松が車を走らせる。

今日も今日とて『暗殺業』にいそしむ音木家である。

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