表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/49

26 殺人アドバイザー




『ねぇ、白雪。どうして、お兄ちゃんが帰ってきたら海外に行くのかな?』

「さぁ?……で、なに?」

白雪は通常運行。

『もう!お兄ちゃん、さみしい!…』

そういうと、切り替えの早い我が家族である兄は用件を伝え始める。

『そうそう、最近ね…殺人アドバイザーってのが巷を賑わせてるんだよね』

我が家の巷とは、裏社会の事だ。

「殺人アドバイザー……」

『知ってる?』

「白雪、あれだよ。さっきのニュース。」


ふと、白雪は狼の言葉で先程テレビでみたニュースを思い出す。

今日、とある富豪の男が殺害されているのが見つかった。その男は、今回白雪と狼の仕事のターゲットだった。白雪と狼が殺す前に誰かが殺したのだ。男は、裏であれやらこれやらやっているため恨みをもつものは多い。今回、仕事を依頼してきた人物もその恨みからだ。

しかし白雪たちはどうでもいい。仕事が減った事に関しては。金に不自由はしていないが、気になるのは…




殺害方法が、素人だということ。なのに、巧妙な手口でその男は殺されていた。




「うん、あれ。…殺人はせずにその犯行方法を売る…」

『そう、それ!やっぱり頭いいね白雪!!そいつ、そっちに今滞在してるって調べたら出てきたんだよね』

「……」

『で、おじい様からの伝言』



「…おじい様…」

『そう、おじい様。…白雪、容易いよね?』

「うん」


そこで、電話をきる。

「白雪、何だって?桃さん」

「正確には、おじい様。…殺せ、」

「そう、了解。アリスもつかう?」

こくり、頷く。すると、それをよんだかのごとく、アリスこと有栖川レナ登場。

「お嬢様ぁ、およびですか?」

「まだ、呼んでないけど…仕事、《堕天使》を探して」

「ほほう、あれですか?殺人アドバイザー、我らの敵」

「うん、そう。」

狼が肯定すると、アリスは微笑んで即座に消えた。

「杜松も調べてる、そう言ってた」

「ふーん、そいつどうやって殺す?」

「あざといと思う、油断できない」

「だね、でも、……容易い」

「うん」




音木家に狙われて、生きている人間はいない。

必ず、永遠の眠りを与えるのだ。



.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ