17 出会い
それは、それは美しかった。
この世のものとは、思えないくらいに。
まっしろな雪のような、肌と濡れたような漆黒の髪。
唇は、真っ赤で頬はわずかにピンク色に染まっていた。
その少女を少年は、そっと見上げた。
少女の瞳は、少年の瞳をじっと射抜く。鋭く、射抜く。
「君は、誰?」
少年も、それはまた美しい顔のつくりをしており少女に向けて質問をしたとともに首をかしげた。
「・・・・・名乗らない、それがオキテ」
「じゃぁ、俺を殺しに来たのはなんで?」
少女は、瞳を見開いた。なぜ、殺しに来たと悟ったのかそれに驚きを見せる。
「君は、こんなにも美しい。なのに、俺を殺しに来たんでしょ?」
小学生の少年は、それはもう甘い笑みを浮かべて少女をみた。
わずかに少女は、顔をゆがめた。
「どうして、」
「うーん、俺さ、家柄的に視えるんだ。未来が」
少女は、ポツリ呟いた。「・・・・未来・・・」
「そう、未来・・・」
少年は、ふわり笑った。
「いいよ、おいで。myprincess」
少女は、その手には大きすぎる銃を両手で持って、構えた。
「ごめん・・・・ごめんなさい」
少女は、ぽろぽろと涙をこぼした。
「お父様、お母様、私には殺せません」
突如そこに、現れる2人の男女。
「まぁ、はやいわね」「・・・はやすぎる」
「でもでも、かわいいわ!それに、この子」
「そうだな、」
少年をじっと見つめる2人は、頷いて
「いいわ、白雪。認める、彼はあなたの思うように」
「はい、お母様」
「はじめまして、私はあなたを殺しに来た音木白雪」
「はじめまして、俺は王寺狼」
「ろ、うくん」「白雪」
「私の家のオキテ。家族は殺してはいけない。それと、家族の愛する人を殺しては、いけない。」
白雪は、たどたどしく呟いた。
「音木家は、人を殺せるか殺せないかで分ける。殺せない、は家族だけ。でも、でも、たった一人だけ殺せないひとがいずれは現れる。それが、伴侶となる・・・」
「そっか。じゃぁ、俺は君の伴侶に選ばれたわけだ?」
満面の笑みで、そうつぶやいた彼。
「よし、俺は王寺の名前を捨てるよ。どうせ、この家の誰かに依頼されたんだろうし。よろしくね、俺の愛しい人」
「うん」
音木家の愛は、一生なのだ。だから、殺せない人は一生に一人しか現れない。




