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 帰宅した俺は、食事や風呂等身の回りのことを早期に済ませダイブする支度を済ませていた。

都合のいいことに明日から祝日を含めた3連休であるため、ダイブする時間はかなり多くとれる。

いくら技術が進歩しているとはいえ飲まず食わずでダイブし続け体を壊すわけにはいかないのである。

外に行くとき用の眼鏡型ウェアラブル端末から室内用のヘッドマウント型端末へとログインをし直す。

「MWMアプリスタート」

ゲームを起動するためにゲームアプリの起動を音声で認識させる。

ゲームが起動し仮想現実(あちら)へ行くための準備が始まる。

この時の独特の浮遊感にはいまだに慣れず、何年たっても変わらないものだと自嘲の笑みを浮かべていると「アカウントを認識しました。ログインを開始いたします。」アナウンスの声が聞こえ一瞬息を吐き、目を閉じ開けるとそこはもうMWMの世界だった。

「そういや、昨日はドックで落ちたんだったな」

後ろに立つ巨人に目を向けながら独り言ちる。

ドックには俺の愛機であるフィーネが改装を待っている状態でたたずんでいた。

我が愛機であるフィーネは全長約20メートルで全身を白を基調としたカラーリングの人型機動兵器である。

多数の武装が扱えるよう両手はマニピュレータ式であり背中にはスラスターを四機、武器携行ラックを備えている。

人型の例にもれず汎用性機体にしているのは、自分の腕前だと特化させた結果扱いきれないものになってしまうのがけして怖いわけではない。

水中から宇宙までまたにかけ戦う必要があるため汎用性に富ませているというのが、いかに重要になってくるかと考えた結果だ等とフィーネを見ながら考えているとフィーネの特徴の一つとしているツインアイと目が合い自分の本当の気持ちが探られているような気がして思わず目をそらして「今日はユニークの噂を調べに行くぞ」と愛機に声をかけた。

 

 あのスレッドが本当だとして、ランカーが負けた相手に勝てるわけがないが必要最低限の準備は必要だろうと、武器ショップに行くことにした俺は荒野マップの町での行きつけの店に足を向けた。

「店長居るか?」と声をかけながらショップに足を踏み入れた俺に向かって

「てめぇ昨日きたばかりだろうに何しにきやがった!」と怒鳴るようにツナギ姿の男が声を投げかけてきた。

「何も怒鳴る必要はねぇだろう」

「てめぇの要求はいつも面倒くせえんだよ、先日のウイングバインダーが欲しいだのスコープ付きのライフルが欲しいだの」

「ぐう」ぐうの音も出ない事実なのでうなることしかできない俺を見やりながら「で今日は何の用だ」と話を向けてきた店長に対して「店長ならユニークの噂聞いてんだろ」と聞いた俺に対し小馬鹿にしたように「噂は聞いたがおめぇの腕でユニークだなんて無理に決まってんだろ」

「無理なのは知ってるてのでも、入るってんなら一度は見てえじゃん」はっと鼻で笑いながら「そりゃ命知らずもいいとこだな」と言い放つ。

「だから、弾薬の補充となんかいい武器ないか見に来た」

「まぁ俺としちゃ儲けが出る分にはいいがな、いい武器とはずいぶんおおざっぱだないつもならやれ爆発物が欲しいだなんだの言いやがるくせに」

「スレッドの内容店長見た?」

「スレッド?」

「なんでも銃弾が効かないらしい、ランカー様がそう書いていたからな」

「そりゃおめぇ随分だなぁ」珍しくこの人の困惑した声を聴いたななんて考えながら「最悪、白兵戦かなぁと考えてるが」

「おめぇ近接武器なんて振り回せたか?」

「無理」

「だよなぁ」

「考えてみても欲しい自分と同じ速度かそれより早い相手に刃物を持って近づけるわけがないだろう」

「そりゃそうだ、それができる人間てのはランカーぐらいしかまともに存在しないだろう」

「てわけでなんか良いのない?」

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