表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/50

1

 今日も今日とて仕事が終わり、帰宅する道中にて電車内で気になる文字が躍っていたことを思い出しもはや体の一部となっている端末で視線の先に記事を呼び出す。

「何々、大型アップデートの目玉はユニークMOBの追加か」記事の内容を口に出して思わず読み上げてしまったが、今時は誰かと通話しているかもしれないためそこまで不思議に思われることもないだろう。

目線で記事の位置を変更しながら、記事の内容をさらに読み進めていく。

そこには、開発者である金堂(こんどう)氏曰くよりゲームを面白くするための施策として、新規MOB及び新規武装の追加それに加えユニークと呼ばれるMOB機体を7機追加したとの発言が取り上げられていた。

さらには、ユニークMOBを倒したものはその証としてそれぞれのユニークMOBに対応した武装の取得が可能とのことや特殊な称号が与えられることが書かれていた。

「新武装は気になるが、俺程度の腕じゃユニークなんて夢のまた夢だな」あくまでも一般プレイヤーの自分とは違う世界のことが書かれている気分になり小さく溜息を漏らしながら記事を閉じ、倒せないことを理解しているがそこはそれユニークとか超きになるじゃあないかと攻略サイトを呼び出しユニークについて情報を少しでも集めようとする自分がそこにはいた。

情報を求め掲示板にたどり着いた俺は、ユニークと名のついたスレッドに目を止め内容を眺めていった。

そこには、どうやらランカーがユニークMOBに遭遇し戦闘を行った一部始終が書かれていた。

多くのものが、ランカーが情報をこんな掲示板に出すわけがないと言いつつもその内容の奇妙さに呑まれて言ったようだった。

どうやらそのユニークMOBは銃弾の類が効かず、鳴くだけで機体を1機全損させた後、残った2機に対し爪と牙のみでランカー様に対し勝利を収めたというのだ。

「なんだよこの内容」大したほら吹きも居たもんだと思いながらスレッドを読み進めていく、どうやらそのユニークの名前は見ることも叶わなかったことから恐らく上位のランカーに会ったのではないか派と人にできない挙動や鳴き声のみで1機全損させたことから本物のユニークではないか派の2つに分かれて論争が以降繰り広げられていたため、情報がこれ以上拾えなさそうだなと流し見していたところで気になる情報がひとつ目に留まった、そのユニークは砂塵吹き荒れる荒野で会ったというものだった。

「俺の今のログイン地点近くじゃないか」と言葉をもらしふむと考える。今日は元々ログインした後の予定が決まっていなかったこともあり、嘘だとしても行ってみるのも良いんじゃあないかと思い始めた自分がいる。

「よし、行ってみるか」ログイン後のことを考えながらつい口に出していた言葉に少し恥ずかしくなり、早々と家に帰りログインしようと考えるのであった。

よろしければ感想、評価等よろしくお願いします。作者のモチベーションにつながります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ