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……それしか答えを知らない人が居て……受け入れる選択しか出来ない方が居て……引き止めることをしない、出来ない方が居て
……ただ、そういった生き方だからこそ、……その方は、自分らしくいながら自らは知らずに愛されて来たのだと思うし、……守られて来たのだと思うから
……私とはとことん違う方なのだろうと思う。
……そして、だからこそ、私は、……それを察してはならない。
……私は、察しながら、それを赦してはならないし、……そうした方ばかり関わるのは、私の行いが悪いからなのだろうから。
……私には、……他にどれだけの罪があるというのだろう。
……もう、削れるものなど殆ど残されてはいないだろうに、……まだ何かを削らなければならないのだろうか。