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……人の判断に、損得勘定というものがありますが、どちらが損か得かをどの時点で判断するのか……、
そういったことで大きく取り違えている方がいらっしゃいます。
……どのような判断にも公平に平等に、課題は存在し、壁は存在する。
幾万通りもある人それぞれの方が個々決定される答えには、明確な損や得などの線引きは存在しない。
存在するのは、……その選択をしたその方の先の未来とその方々個々が対面する課題のみです。
……損か得かという判断すら、雁字搦めとなっているその方特有の鎖なら、私には窮屈に見えますが、その鎖がその方自身を保っている場合も存在するのだから。