ベルゼブブの願い
ガキィィィィン!!!
と鈍い鉄の音が木霊した後戦闘が再開される。
ベルゼブブはマモンのハルバードによる一撃を何とか防いだのだがその反動で少しばかり飛ばされてしまう。
「っぶなァ!っと!」
「ほらほら♪隙だらけェェェ!!」
とマモンはその隙間をまるで瞬間移動かの様な動きで間合いを詰めハルバードを振りかざす。
「隙だらけ?何処が♪隙なんだい!!」
とベルゼブブはマモンの攻撃をギリギリで避けた後大鉈を下から振り上げるのだがまたもやマモンは避けた......はずだったのだが。
ザク!
と音を立てさっきまでベルゼブブが握っていた大鉈がもう一本...マモンの足へと刺さっていた。突然の事でマモンは避けるのが一瞬遅れてしまった為...
ザシュッ!!......ブシャッ!
と腹から胸にかけて切られてしまった。
「...ッ!」
とマモンは後ろに飛びのき傷を確認する...確認した所で結果は変わらないが...マモンはその傷口から流れ出る血を指で掬い舐めていた。
「はぁ...やっぱり...死にものぐるいの戦いは...血が流れ...肉がえぐれ...魔力の硝煙が鼻腔を擽る」
とマモンが話しながら空に手を掲げるとそこには大きな丸扉が現れる。
ベルゼブブはそれを見た途端その場から全力で逃げようとしたのだが...ふと落としてしまったのだ
コロンコロン...
とベルゼブブが大事に持っていた頭蓋骨を
ベルゼブブは思わずそれを拾いに行こうとするのだがマモンはそれを許さなかった。
「隙...みっけ♪」
とニタァ...と口角を上げながら微笑み丸扉の錠を開き扉も開く。その速さは一瞬の出来事だった。
丸扉はマモンの頭上から無数の武器を放出。
無数の武器はベルゼブブ目掛け飛んでいき鮮血を飛び散らせ辺りに濃い血の香りを充満させた。
マモンはその光景を見た後、ベルゼブブだったであろう肉塊を背に呟く。
「...お前は確かに強かった...けど道を進んでない、経験を積んでもない...それが敗..因...?」
マモンは呟きを止め肉塊へと目をやると...今まで自分が攻撃していた対象を見直して驚きを隠せない...何故ならば...
「バボンざま...どう...じで...」
「いだい...だずげ......」
「ゴボッ......」
「...何で...お前達!!」
自分の部下だったから。
マモンは急いで無惨な姿の部下の元へと向かう。
マモンは思う...
自分は今まで数々の悪魔達を目の前で殺してきただからこう言った状況は慣れていると自分の中では思っていたのだが...いざ気に入っていた部下をきずかぬうちに手をかけたとなると動揺してしまった。するとマモンは動揺しながらも1つの事に気が付いた
「...お前達...確か...あいつに喰われた...グッ!?」
部下を助けようと抱えようとするマモンに突然の痛みが走り出す...
助けようとしているはずの部下の腕がマモンの横腹を抉っていた。しかし部下達は涙で顔をぐしゃぐしゃにして何かに訴えている
「やべろ!...俺はごんナゴドじだぐない!!!」
「ぢぐじょぉぉぉ!!ごろぜ!!」
「お前達...」
とマモンは一旦部下から離れて状況を整理しようとすると後ろから殺気がするので屈むと頭上を大鉈が通り過ぎたのだった。
「あらら...流石に避けるか、ほらほら自分が気に入っていた部下に攻撃される気分はどうだい?...隙だらけはお前だったね♪」
もベルゼブブがマモンの後ろをとっていた。
「...どうやって助かった?」
「教えるわけ無いだろ?他の悪魔にあまり見せ付けない...これがこの世界での戦闘だと...あいつが言っていたからな」
「あいつ?...お前は...一体」
とマモンが質問をしようとするとベルゼブブはマモンの首元に大鉈を構え要件を言い出す。
「俺は今お前を殺す気は無い...攻撃したのは正当防衛だ。俺の要件をのめばもう二度とここには近づかない...」
「...要件は?」
とマモンが言うとベルゼブブは頭蓋骨をマモンの目の前に見せただ一言
「蘇らせたい」
「その子は誰だ?お前の大切な...グッ...」
とマモンが喋ろうとすると大鉈をもう一本取り出し足に刺す。
「...余計な詮索はやめろ、方法はあるのかないのか...知っているのか否か...答えろ」
「痛って〜...言う言う、言うからそれをどけろ...そしてあいつらを楽にさせろ」
とマモンが指差す方には部下たちだった。
ベルゼブブは足の大鉈を抜き、首元の物もどかし少し離れた場所へと遠のいた。
マモンは血塗れながら蠢く部下の元へと向かった
「バボン...ざま......」
「......だいじょうぶでずが?」
「おでだぢ......のごどば......に....げ」
「おいおい...お前たちの方が重症ってか死んでんだろ?...楽にしてやるからよ...あの世で恨め」
とマモンは扉を開き小さめのナイフを三本取り出し部下たち一人一人へと心臓のど真ん中目掛けて刺しこんだ...
刺された部下はと言うと
「ありがどぅ...バ...ン...マ...」
「ざよだら......」
「...う...み...ま...ぜんよ...」
と笑顔で灰となり散っていった。マモンはそんな彼らに対して
「恨めよ...馬鹿野郎」
と少し俯きベルゼブブの目の前と向かう。そして目の前まで着くと頭を差し出す形で座りだしこう言った。
「お前の願いであるその子を蘇らせる方法は...」
「方法は?」
「ある...そして、知っている」