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レイは告白してきた日から徐々に私に甘い態度で接するようになった。
「そう言えばご両親は私のことをご存じなの?反対されてない?」
「そんなことない。母親はアイリーンのことを夜会で見かけたことがあって、とても気に入ってたからな。父親は母が決めたならいい人だと思っているから問題ない。」
「そんなに適当でいいの?自分の息子が年上の女に、誑かされてるんだよ!」
「二人とも俺が悪い人間にそう簡単に騙されないことを知ってるから平気だよ。」
そうなんだ。身分差とかを気にしてた私の方がバカみたいってことなのね。
実際に聞いてみたら、今まで気にかかっていたことがスッとなくなって大分気持ちが楽になった。
こんなこと考えている時点で既にレイの事が好きなのかも。
「そうだ!今日のお昼に一緒に食べたい人がいるんだけどいいかな?」
「それは男か?」
そんなに怒らないでよ……。
「勿論女です。アンナっていって、私のルームメイトで、親友なの。心配性で私が男の人と一緒にいるって言ったら自分も見ておきたいって言い出して……。」
ホントはレイが私の前でデレてるところを見たいだけなんだろうけど。
「それならいい。俺たちの熱々さを思い知らせてやる‼」
なんだかそう意気込んでいるレイがかわいく見える。重症なのかも。弟たちもかわいいけどね!
「それじゃあ、食堂に行くか。」
「うん。」
「うわー。レイモンド様ちっちゃくて可愛い‼あ、始めまして。私はアンナ・バルドーと言います。」
「こちらこそよろしく頼む。しかし変わったやつだな。」
「えへへ。よく言われます。あっ、そうだ。私、これでも10歳年上の婚約者がいるんで、何か困ったことがあれば相談に乗りますよ!」
「本当か!それは心強いな。俺たちは5歳差だが、それよりもすごい。」
モグモグ。二人とも意気投合してる。何だかんだぶっ飛んだところとか似てるもんね。
「ちょっとアイリーン!いくらなんでも食事に集中しすぎなのよ。レイモンド様をほっておいて言い訳?レイモンド様も嫌ですよね?」
「いや、俺はアイリーンの食べる姿が可愛くていつも観察している。そして今日も可愛い‼」
「なにこのバカップル……。」
これまで私がレイのことを無視して食べていても気まずい空気にならなかったのはレイも集中してたからなのね。集中してるものはお互い違うけど……。
でも、私は食事が好きなのだ。すごく沢山食べる訳じゃないけど食べることができるというのは幸せなことで、私がお金持ちなら真っ先に食べ物にお金を使ってしまう!
「じゃあお邪魔虫の私はこの料理を食べ終えたら退散しましょうか。」
「そんなこと言ってない。もう、アンナってば照れちゃって。寂しいって言えば?」
「そうだね。アイリーンと友達じゃなくなったらリリーちゃんのお料理食べれなくなっちゃうしね。」
「ひどいっそのために仲良くしてたのね。なんちゃって。」
レイが唖然とした顔で私を見ている。
「何か顔についてる?」
「いや、アイリーンはそんな軽口も叩くんだな。」
「私、こう見えてもかなりの人見知りでつい緊張しちゃうんだよ。」
「俺にもこの女みたいにもっと気を許してほしい。」
「そんな風に思ってくれて嬉しい!!」
「もう、私帰っていい?」
アンナのぐったりした声が食堂に響いた。
「異世界で薬師始めます!」
もよろしくお願いします‼
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上が、そのURLです。




