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「また君に会ったね。アイリーンさん?」
「はい。この間はアドバイスをありがとうございました!」
「この間?」
「アイリーンはどこで殿下と知り合ったんだ?」
二人ともなんで怒った声を出してるの?
「先日、図書館に来たときにたまたま殿下とお話しする機会があってね。その時に実習のアドバイスを頂いたんだよ。」
「僕は運命だと思ったね。図書館でこんな美しい人に出会えるなんて。そう思わない?」
「はぁ。」
そう言って、アルバート殿下が手を握ってきた。
どうしようかと思っていると、後ろから誰かに引き離された。
「アルバート様、僕の婚約者に何してくれてるんです?」
「おかしいね。僕が調べたところではアイリーンさんに婚約者なんていないってことになってたけど?それに君はまだ婚約できる歳じゃない筈だけど。」
「歳なんか関係ない。俺は既にアイリーンから婚約の許可をもらっているからな!」
「なにっ?!」
「本当ですか、姉上!」
「それは、その……、」
確かにレイのこと、好きになったら婚約するつもりだったけど。
「アイリーンさん、僕じゃダメかな?僕ならレイモンドみたいに待たせたりしないよ。」
これ、ダメとか言えないやつでしょ。
因みにアルバート殿下とレイはいとこ同士だ。キザなところが似てる。
「お言葉ですが、うちの姉は男性が苦手なので、婚約は出来ないかと。」
「君は優秀と噂のアイリーンの弟君か。君も僕のことを義兄と呼ぶ方が良いだろう?」
「どっちとも言えません。ただ姉は渡しませんよ。」
「ふーん。君も手強いみたいだね。」
「おほめに預かり光栄です。」
最早私を置いてきぼりにして、話が進んでいる。
どこにそんなに揉める要素があるの?
「やっぱり私ではレイにふさわしくないから、揉めているの?」
「そんなことない。アイリーン、愛してる!結婚しよう‼」
「は、恥ずかしいからやめて!」
「っっっ!」
「姉上が赤くなるなんて。可愛すぎる。」
もう!
殿下もヘンリーも茶化しすぎ。
「アイリーンさん、僕、さっき告白したんだけど気付いてる?」
「あれ、告白だったんですか?!」
「姉上は鈍いので余計なことは言わないで下さい。」
ちょっと!言い過ぎじゃないの?
とにかく……
「皆さんいったん落ち着きませんか?」
「「「落ち着けるか!」」」
皆さん結構仲良しですね?




