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授業が終わってから、図書館に毎日行くはずが、ここ何日か、行っていないことに気がついた。
と言うことは、授業の予習が出来ていないということで大変宜しくない!
図書館に行こうと教室を出ると、
「アイリーン!どこに行くんだ?」
レイが話しかけてきた。
「図書館に行く。」
「じゃあ俺も行く。一緒に勉強しよう。」
普通の図書館では勉強会などしようものならすぐに追い出されてしまうが、うちの学校は勉強重視のため、話し合いはマナーの範囲内でOKだ。
「いいよ。でも、レイは頭良さそうだから緊張する。」
私がそう言うとレイは可笑しそうにクスクス笑った。
私がムッとしているとすぐに笑いを引っ込めたが。
「どの辺の席が良いですか?」
一応聞いてみる。
「一番奥が良い。滅多に人が来ない。」
確かに奥のエリアはちょっと不気味な本のエリアで人がほとんど近づかない。でもその場所は……、
「姉上!もう、ちっとも図書館に来てくれないから僕、寂しかったんですよ。」
ヘンリー!!
この場所はヘンリーとよく待ち合わせをする場所だ。別に図書館に来たらここに居ればすれ違わないっていう程度の約束だけど。
3日ぶりのヘンリーだ。
「なんだこの可愛い子ぶったガキは。」
「紹介するね。この子はヘンリー。王立騎士学校に通っている私の弟なの。そして、ヘンリー、こちらが……」
「初めまして。アイリーンの次期婚約者のレイモンド・ミュラーだ。末長く宜しくお願いする。」
「姉上、なんですか?この失礼なくそガキは。」
二人は仲が良くないみたい。
「同族嫌悪かな。」
「「絶対違う!!」」
息ぴったりだ。
「今日はね、勉強会をしに来たの。だからそんなあの……二人で何かしようとかでは……。」
「アイリーン、また顔が赤いぞ。」
「もう!からかわないで。」
「ちょっと待って下さい!姉上はこの人と仲が良いのですか?僕より年下じゃないか!リドは何をやってるんだ、ガードが甘いぞ。」
ヘンリーは最後の方何かぶつぶつ言っていたので聞き取れなかったが、怒っているようだ。
「確かにレイは口は悪いけど、悪い人じゃないから。ヘンリーとも仲良くなれるんじゃないかな?」
「冗談じゃありません!こんな奴と。それにいつもなら姉上は告白してきた男には近寄れないじゃないですか。」
「それがね、レイなら平気みたいなの。」
「おい、レイだけとか照れるだろ。」
今度はレイの顔が赤くなった。
なんなのこの空気は!
「ああ、アイリーンさん、ここにいたんだね。この人たちは?」
また、別の声が聞こえたのでそちらを見ると……、
ア、アルバート殿下?!
何故ここに!




