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異世界で奏でる幻想曲  作者: kuh*
歌と魔術
20/52

それぞれの決意

「私の役目はここまでだ」


雲の上に降ろされた。


「ここまでありがとうございました」


「いいんだよ。

このぐらい。

この世界を頼んだよ」


と言い、飛び去るリツカ。


遂に来たのか。


雲の上には家や森があり、奥には城がそびえ立っていた。


あれが天界の中心。


数歩のところで


「おい!!」


アレクの声と同時にマカの体が浮く。


「あっ……」


シュバルツに抱えられていた。


「何だ!?」


三人は何かに気付きそれを交わしたのだ。


『おい、マカ』


!!


影にいるヴァイスの声がする。


『奴らが来たぞ』


先程、交わした場所に白い衣に白い羽根をした人がいた。


「マカ、あれが下級天使だ」


天使!?


だが、槍と盾を手にしている。


いや、想像していた天使と全然違うし!!


輪を頭に載せているのかと……


あれで魔術を使うとか……


一人の桃色の髪をしたの天使がこちらにやってきた。


「あなたは侵入者ですか?」


「いいえ、私は……」


「あなたはどこから来たのですか?」


「えっと……」


「あなたの名前は?」


次から次へと質問を淡々と言う天使。


まるで機械のように。


「排除します」


!?


ちょっと!!


ちゃんと話しを聞いて!!


「マカ!!

アイツらはいい!!」


無視をしてシュバルツの元へ駆け寄る。


「どうなってるの?」


中央に四人が集まった。


「下級天使は量産された機械なんだ」


!?


「機械!?」


見た目は普通の人間と変わらるがない。


言動は機械っぽい。


「だが、大天使やそれに近い存在は人の姿をしている」


そうなのか。


だから淡々と話すだけなのか。


でも、機械を相手に戦えない。


恐らく、一体を倒したところでまた次が来る。


切りのない戦いになってしまう。


どうするか。


と考えているとルナがやって来た。


「マカ、歌で雑音みたいなのは出せないのか⁇」


雑音?


「機械は何らかの電波で動いている。

それを妨害出来るものだ」


歌では電波妨害を起こせない。


でも待てよ。


「天使は歌を聴いた事がある?」


「分からない。

あれが最近、生産されたのだとしたら知らない」


知らないものを見せるのも混乱するよね?


それが機械だったらそれに対応出来ないはず。


マカは歌を歌い始める。


水の歌を。


機械には水しかない‼︎


天使が止まる。


「何、この音は?

聴いた事ががない」


散らばっていた他の天使も一箇所に集まってきた。


そこを水で囲む。


「水⁉︎

ここにはないのに一体、何処から」


その隙をついてルナが水に触れる。


「雷光の雷‼︎」


水を巡り天使に伝う。


そう。


感電だ。


天使は感電し、止まった。


「マカ、ナイスアイディア‼︎」


「ルナこそ」


二人はハイタッチをした。


すると、何処から声が聞こえた。


「見事な戦いであった」


女の人の声⁉︎


「マカ、見ろ」


目の前に天使の姿が現れた。


残像だ。


「私は四大天使の一人、ミカエラ」


確かその中でも一番上の天使だ。


「率直に聞く、そこの女」


マカの方を見るミカエラ。


「お前は人間か?」


「はい。

異世界から来たマカです」


他の幻想種にも会って来たけど、やっぱり天使だからなのだろうか。


威圧感がある。


「先の歌、見事であった」


「ありがとうございます」


ミカエラは全体を見渡す。


「エルフに吸血鬼、それにフェンリルか」


影から少し顔を覗かせるヴァイス。


「噂は天界まで届いている」


既にこの世界で私達の噂は広がっているらしい。


そうなのか。


「マカよ、お前は何の為に戦う?」


「この世界を歌で……音楽で溢れる世界にする為です」


「そうか」


今度はルナに問う。


「エルフの村長、ルナだな?」


「はい、そうです」


天使にも知られているのか。


「村はどうだ?」


「元気です。

けど、今以上に活気があると嬉しいです」


「ならば問おう。

ルナが旅をする理由は?」


ルナは笑顔で答えた。


「歌という新たな魔術の可能性を探す為です」


ミカエラは頷く。


「次は吸血鬼だ」


まずはアレクに視線を向ける。


「殲滅部隊の長だな?」


「はい、アレクと申します」


とお辞儀をした。


「ウルドはどうだ?」


「ウルド様は、吸血鬼一人一人に気をかけてくれます」


「アイツは昔から気がきく奴だったからな」


そうなんだ。


「ならば、問おう。

アレクが旅をする理由は?」


アレクは姿勢を正す。


「仲間と共に居たい、仲間の力になる為です」


「なるほど」


と言い、次にシュバルツの方を向く。


「名は?」


「シュバルツ……です」


「そうか。

この中で恐らく一番、一般人に近い。

ここに必要の無い」


その言葉が胸に刺さるシュバルツ。


「お前が旅をする理由は何だ?」


「世界を救いたいとか思ってない。

ただ、マカの辿り着いた景色を一緒に……いや、隣で見たいからです」


「そういう事か」


ミカエラは何かを感じたらしい。


「最後に聞くフェンリル」


影からヴァイスが出てくる。


「では、問おう。

旅をする理由を」


「俺はマカの剣であり盾である」



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