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異世界で奏でる幻想曲  作者: kuh*
異世界へ
10/52

幻想種

入口のブザーを鳴らす。


綺麗な中庭。


手入れが行き届いている。


お城なのになぜか、案内人や警備員などが見当たらない。


静かなところだ。


「ここは面白いところだ!

きっと、マカも喜ぶ!」


面白いところ??


「おや、ルナ様じゃないですか」


!?


目の前には、上半身が人間、下半身が馬のケンタウロスの男がいた。


「珍しいお客様ですね」


「まぁな」


ルナはマカとシュバルツの方へ向き直り、自己紹介を始めた。


「こっちは吸血鬼のシュバルツ」


シュバルツは軽くお辞儀をする。


「こっちは人間のマカだ」


私はお辞儀をしようとしたが


「えっ!?」


正体、バラしていいの!?


「人間……ですか」


と言い、マジマジとマカを見るケンタウロス。


「……ルナ様がここに来た理由は何となく分かりました。

私はケンタウロスのリヒト。

人間には、少々ご縁がありまして」


神様だけど確か、人間との間に産まれたんだよね??


「他には誰かいるか?

マカに紹介しておきたいんだ。

ここには、お前みたいに人間に縁のある者が住んでるからな」


「確かにそうですね。

この城には、人間を嫌う者はおりません」


そうなんだ。


「マカ、ここは人間に縁のある者が多く住んでいるんだ。

歌の力の事も知ってる者がいると思う。

主に会う前に少しでも情報を集めようと思ってな」


「そういう計画だったのか」


と言うシュバルツ。


「だが、それにしても静かだな。

本当に住んでいるのか??」


「人間を良く思ってない奴も多いから出て来ようとはしない。

大人しく部屋にいるんだ」


それを聞いていたリヒトが


「歌の力……やはり、遂に現れたのですね」


と言う。


「ああ。

この世界も変わる時が来た」


「そうでしたか。

なら、今日は全員城内にいるはずです」


「分かった。

ありがとうな」


「はい。

マカ様」


「はい?」


移動をしようとした時にリヒトに呼び止められる。


「歌は歌われるのですか??」


「うん!」


と笑顔で答える。


「それでは、聴ける日を楽しみに待っています。

私も歌は好きなので」


と言い、リヒトと別れた。


次に現れたのは、大きなプールがあった。


「あら、可愛いお客さんね」


そこには、人魚がいた。


「ルナ、今日はお客さんを連れて来たの??」


「そうだ。

こっちは吸血鬼の……おい」


柱の住みに隠れるシュバルツ。


「あ……おう」


露出の多い人魚を前に戸惑っている。


「可愛い吸血鬼ね」


「あっ、言っておくけどアイツダメだからな」


マカがシュバルツを連れて来ようと引っ張っている。


その様子から察したのか人間はクスッと笑った。


「ウブな子ね」


「アイツは人間のマカ。

歌の力を持っている」


「そうなの」


やっとの思いで、シュバルツを連れて来れた。


顔を伏せて、前を見ないけど。


「は、はじめて!」


と言い、私はお辞儀をした。


人魚に会えるだなんて!


しかも、凄く美人でスタイルもいい!!


「マカちゃん」


「はい?」


いつの間にか名前を知られている。


「私も歌は好き。

綺麗で美しい。

素敵だわ」


歌が好きな人が多いな。


「自己紹介がまだだったわね。

私は人魚のナタリア。

宜しくね」


「こちらこそ宜しくお願いします」


「人間はな、歌が上手いんだ」


「そうなの、ルナ?」


しかし、ナタリアは悲しそうな顔で言う。


「でも、突然歌えなくなったの。

あの日を境に」


あの日……人間が、滅亡した日か。


「私の家系には、代々歌が伝わっていたの。

その楽譜を今は、主にお渡ししてあるのよ」


「楽譜!?」


「ええ。

私は人魚中でもそれなりに身分が上だったから」


って事は本物の人魚姫!?


「残念ながら楽譜は読めなかったけど代々、歌として語り継がれてきたのよ。

楽譜と一緒にね」


そんな事があるんだ。


「その歌の題名とかは??」


「人魚だけの知る歌。

“癒しの歌”よ」


癒しの歌!?


「あらゆる傷を癒す力。

それはもう、綺麗なメロディーなのよ。

歌って私に聴かせて」


「うん!」


三人は皆が言うこの城の主、ラーマに会う為に広間の方へと向かった。


どんな人なんだろう??


そもそも、人なの??


中庭をふと見ると、ペガサスがいた。


ヒポグリフもいる。


完全にここは、異世界だ。


それをはじめて実感出来る場所。


「こうやって、いるんな生き物がここには集まっているんだ。

都の方に住む者は元々、階級も低い民だ」


凄いなぁー


「大体の地上界の生き物はここに集まっている。

集団になる事で夜叉に立ち向かっている」


なるほど。


そういうことか。


その時、一羽の赤い鳥が飛んできた。


「アレはラーマのフェニックスだ」


つまり、不死鳥!?


マカの肩の上に止まった。


「おかしいな。

コイツ、滅多に他の人には近付かないのに」


と言うルナ。


広場まで来ると大きな扉があった。


この先にラーマさんが……


一体、どんな人なんだろう??


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