✞終わりの始まり✞
この世界は、終わった────。
「我が名は、混沌を支配する者『闇の皇帝』ッ!
我が支配により、この世界を分離するッ!」
荒れた大地......先の見えない暗い空......
その世界と呼ぶには難しいこの地で
彼は呟いた......
「喰らえッ!『world destruction』ッ!」
刹那! 至るところで火の柱が!
彼は不敵な笑みで......
「眠れ、我が同胞達よ......」
first DEAD END
ピピピピ...ピピピピ......
「はぁあ...」
彼は目覚ましの音で目を覚ました。
彼は時計を見ると 午前8時を過ぎていた。
「やべっ!遅刻だー!」
彼は大急ぎで支度を済ませ、家を飛び出た。
彼の名は、黒木 海里
高校1年生だ。
彼は一見普通の高校生だが、ある秘密があった。
────異能力者。
異能力とは、一般の人にはなし得ることのできない力。
彼の能力は......
異空間転送────テレポート。
モノとモノを入れ替える力。
海里は、コレを『black illusion』と呼んでいる。
「クソ!このままじゃ間に合わない!力を使うか!」
能力は使うとエネルギーをもの凄く消耗する。
能力者にとってエネルギーは生命源そのものだ。
ゲームやアニメで言う魔力でもある。
能力者にとって能力を使うかどうかはもの凄く重要だ。
「あぁ!くそ!能力使ってるやる!」
海里はそう叫ぶと突然立ち止まり。再び叫んだ。
『black illusion』
すると、目の前にはトイレ!
「転送完了......」
これが黒木 海里の日常。