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感想がやっと付きました!
正直、メチャクチャ嬉しかったです。
この作品はオチの構成まで決まっているので完結させます(滝汗)
これから物語は加速していく予定なので、2章を楽しんでください。
それと、感想待ってます(小声)
「ちょっと、何するんですか?! 俺に何を飲ませようとしてるんですか?」
「君が、怪物か怪物じゃないかを見分ける為の検査薬といった所かな。まぁ口に入れたら結果が分かるから、さぁ!!」
「さぁ、ってなんなんですか?!」
嫌だと叫ぶが周りに助けてくれる人間などなく、頬を力強く抑えられているせいか口を閉じることもできない。
横にいるアリスは人形のように表情を一切変えないで、こちらを見ている。
どうやら、俺は見放されたようだ。
ビーカーに入った液体が何なのか分からないが、色合いからして口に入れて大丈夫なものではないことはすぐに理解できた。
けれどーーどうすることもできず、傾けられた液体が口に流し込まれる。
口の中に広がる錆びた鉄の匂いと、ドロドロした重油のような纏わりつく感覚ーー血だ。
血を飲ませるなんて、どこの宗教の儀式なんだと抗議をしようとしたのだが、両手両足などを固定されている為か身動きが取れず、ビーカーからは血が絶えず流し続けられているせいで、やめろということもできない。
ーー汗が止まらない。
悪心が襲い、筋肉の中を蛆虫が呻くような感覚が支配して、俺はその場で嘔吐した。
胃の中の内容物と血が入り混じった嘔吐物が俺の首筋を舐めるように伝わり、吐き気だけが増大していく。
ゴホゴホと咳き込むが、やめてもらう事ができずに絶望だけが支配していく。
「アリス君。私は、新しい何かに目覚めそうだよ、あっー!!」
俺に液体を流し込み続けている瑛人に対し、アリスが実力行使でビーカーを取り上げるとーーーー
「彼を、あまりイジメないであげてくれませんか? 結果は、もう出てるはずです。」
「すまない。私とした事が、男を虐待する趣味ができる所だったよ……。
私はーー幼女に痛めつけられ、いたぶられることこそが、人生の」
アリスは瑛人に対しボディブローを喰らわすと、俺を拘束しているベットの錠を一つずつ外してくれたおかげで自由になれた。
「助かった。ありがとう」
と、お礼の言葉を述べる俺の善行に対しーーウェットティッシュを俺の顔面に目掛けて投げつけるという、愚行でお返しをされた。
眉間に走る頭痛。
そして、ラベルにマジックで書かれてあるーー変態、汚物用という文字が俺の心を抉り取った。
「俺は変態、汚物の分類に入るって……ことなのか?」
「私が使っていたものです。口の周りに付いているのを、それで拭いて下さい。プレゼントしますから」
「あぁ、そうだよな。使わせてもらうよ、ありがとう」
「礼には及びません。それを拭き終わったら、一連の流れを説明しますので早くしてください」
俺は急いで口元と首回りを拭き取って不快感から解放されると、アリスは口を開きーー俺に起こったことを説明し始めた。




