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第二章 高峰家で勉強会2

                     ◇高峰 想次◇


桜ヶ丘高校へ向かう途中の交差点で男子二人と女子二人が俺を待っていた


ロングヘアーの一部を左右にまとめて上げているツーサイドアップと呼ばれる髪型をした女子が右手をぶんぶん振って俺を呼ぶ


(ツーサイドの女子)

「おーい、想次くーん」


(想次)

「毎回それはさすがに恥ずかしいと言ってるだろ今日子(きょうこ)、おはよう」


今日子に挨拶するとぼさっとした髪型の結構顔の整った男子が話してきた


(顔の整った男子)

「今日は時間通りに来たか、さすがにこれ以上楓の機嫌を損ねるのは怖いってことか」


(想次)

「おはよう(いつき)、その話は今は勘弁してくれ、下手に話すと遅刻しちまう」


ポニーテールの美少女が腕を組み合わせて不機嫌と言う文字を背負った状態で一言いう

わかっていると思うがこの導火線に火のついた爆弾のような女が楓だ


(楓)

「じゃあ、その話しは教室でじっくりと聞かせてもらいましょうか」


(想次)

「ら…、らじゃー(墓穴掘った?)」


(楓)

「それと誰が導火線に火のついた爆弾なのかもじっくりと聞かせてもらいましょうか」


(想次)

「ひいぃ~(藪蛇だー)」


俺達の中では一番小さくて童顔でメガネを掛けている可愛い男子が俺を慰める


(童顔の男子)

「仕方がないよ、想次と楓だもん」


それはフォローのつもりか、微妙にフォローになってないと思うんだけど


(楓)

「こぉら遊馬くん、それはどおいう意味かな」


その言葉で楓と遊馬の追いかけっこが始まる


いつものことだからほっといていいだろう


(楓)

「このこの~」


楓は遊馬のほっぺをうにうにといじってる


(遊馬)

「いひゃい、いひゃい」


どうやら仕返しとかじゃなくて遊馬をいじる理由が欲しかっただけのみたいだ

それとも途中で気が変わったのかな?

何しろ裏ランキングの弟にしたい生徒でダントツの一位だったからな


(樹)

「おーい、早く行こうぜ、遅刻なんてごめんだからな」


(想次)

「おう」


楓も遊馬をいじるのをやめて合流してくる

今日は校門が混む前に入ることが出来た


楓は俺達のクラスである2ーBに着いてカバンを机のフックに引っ掛けると開口一番にこう言った


(楓)

「さーて、それじゃ昨日勉強会をすっぽかしたことについて話しを聞かせてもらいましょうか」


やばいな、人が多いだけに言葉を選ばないとどんな影響が出るかわかったものじゃねえし忍のことは避けれないにしても暗殺組織のことは言えるわけがない


ごく短い時間で恐ろしいほど頭を回転させて思いついた言い訳は


(想次)

「それがさ、昨日家に帰るなりいきなり母さんに「親戚の娘がこっちきて暮らすことになったから部屋片付けるの手伝いなさい」と言われてさ」


(想次)

「なんでも昼過ぎにメールが届いて夕方に親戚の娘がそっちに着くと書いてたそうで」


(楓)

「ふーん、それで勉強会をすっぽかしたってわけ」


(想次)

「しょうがないだろ、帰ったら有無を言わさずに手伝わされたんだから」


(今日子)

「それで片付けたのは結婚してお嫁さんに行っちゃったお姉さんの部屋なの?」


(想次)

「そうだよ、まあ丁度いいと言えば丁度いいんだけどな」


(樹)

「でも勉強会をサボったことに変わりはないよな」


(想次)

「おっ…、おい樹何考えてる」


(樹)

「罰として今日の宿題は想次の家でやるってことでどうだ」


言い忘れていたが期末テストが近いので宿題+テスト対策で勉強会になっている

それはそれとしてだ


(想次)

「ちょっ、ちょっと待てー!」


(楓)

「ふーん、面白そうね(にやにや)」


(今日子)

「私もその親戚の人に会ってみたいな」


(想次)

(おっ…、おい遊馬、なんとかならないのか)


(遊馬)

(無理だよ、ここまで親戚見たいって流れになっちゃったら)


(楓)

「じゃあ、今日の放課後に想次の家に行くわよ、みんな想次が逃げ出さないようにしっかり確保しとくのよ」


(今日子・樹・遊馬)

「ラジャー」


(想次)

(どうしてこうなった)


俺に出来るのは携帯のメールで母さんに状況を知らせて必要になりそうな常識を忍に詰め込んでもらうことだけだった

母さん頼むから悪ふざけで余計なものまで詰め込むなよ

誤字・脱字の類があれば遠慮なく指摘してください(恥をかいてることを知らない無知より指摘される一時の恥を選びます)

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