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第七章 遥と忍と血塗れ爪1

                      ◇ ◇ ◇



12月20日 住宅街早朝


この日は珍しくも霧が立ち込めていた

と言っても一寸先も見えん位ほどひどいものではない


(遥)

「珍しいのねいいけど霧が出てると怪しいやつがいても見過ごしてしまいそうね」


(折枝)

「そうは言ってもやらないよりはましでしょう」


(遥)

「そうなんだけどね」


折枝が足を止める


(遥)

「どうしたの?」


(折枝)

「お客さん」


(折枝)

「遥さん、携帯を家鷹目ラーメンに繋ぎっぱなしにしてください」


遥が訳も分からずに折枝の言う通りにしようと無防備に携帯を操作していると

ガシィ

気がつくと遥を切り裂こうとしていた鋼の爪を折枝の籠手(こて)で受け止めていた


(ブラッティクロー)

「用意がいいじゃねえか」


(折枝)

「ここ最近のニュースでこれぐらいは必要かと思いましてね」


(ブラッティクロー)

「ふん、鉄板入りか、両手…だけじゃねえか、両足もか」


(折枝)

「ええ、おかげで少々重いですがね」


(折枝)

「それにしても予想はしていましたが当たって欲しくはありませんでしたね」


(折枝)

「普通の人間として暮らすつもりはないのですか」


(ブラッティクロー)

「なにほざいてやがる、俺が欲しいのは血だ血、ブワーっと飛び散る鮮血だ」


(ブラッティクロー)

「それもあっさり殺っちまったんじゃつまらねえ、てめえみてえに抵抗してくんねえとつまらねえんだよ」


(ブラッティクロー)

「てめえは楽しませてくれるんだろうな、ジョイントクラッシャー」


遥はブラッティクローに切り裂かれそうになったこととブラッティクローの殺気に当てられて震えていたがなんとか鷹目ラーメンへ連絡を繋いだ


(折枝)

「ブラッティクロー、あなたはもう止めるしかないのですか」


(ブラッティクロー)

「止める、止めるだとぉ、ヒャーハハハ、やぁってみなジョイントクラッシャー、やれるもんならな」


折枝とブラッティクローが対峙してるその間にも遥の携帯を通じて状況は義明に伝わっていた


(義明)

「どうした、何があった」


(遥)

「ブ…ブラッティ…クロゥ…」


(義明)

「お前は無事なんだな」


(遥)

「う…うん、折枝が相手してるから」


(義明)

(遥がこんなに怯えるなんて並大抵の殺気じゃねえな、修羅道にでも墜ちたかブラッティクロー)


(義明)

「道長、住宅地方面に出てるやつらを誘導してくれ、俺は仮眠組を叩き起こす」


一方で折枝達の戦いは…

躊躇なく攻めてくるブラッティクローをなかなか掴めずに折枝の得意な関節技に持ち込めなくて苦戦していた


(ブラッティクロー)

「そらそら、どうしたどうした」


この戦いはブラッティクローの方が圧倒的に有利である

折枝はブラッティクローが踏み込んで来た時に腕なり足なりを掴んだ上で逃げられないように力を込めなくてはいけない

だがブラッティクローは鋼の爪を引っ掛けるだけで切り裂くことが出来るのだ

この差は大きい


折枝も籠手でブラッティクローの攻撃を受け止めてダメージは食らってないものの籠手を隠していた(すそ)は鋼の爪で切り裂かれてボロボロである


(折枝)

「掴むことが出来れば私の勝ちなんですけどね」


(ブラッティクロー)

「てめえみてえなとろいやつに捕まるかよ」


ブラッティクローの右の爪が折枝を狙い折枝は左の籠手で受け止めようとしたその時に

キィン

曲がり角から伸びてきた何かが鋼の爪を受け止めた


(???)

「ならわたしが止めてる間に折枝が掴めばいい」

誤字・脱字の類があれば遠慮なく指摘してください(恥をかいてることを知らない無知より指摘される一時の恥を選びます)

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