第五章 忍と学園祭1
◇ ◇ ◇
中間テストが終った後は10月16日と17日に開催する学園祭に向けて一か月近くの準備期間がある
テスト終了後の休み明けは午後の授業がない代わりに学園祭での出し物を決めるロングホームルームになる
(教師)
「えー、それでは学園祭で何をやるか決めたいと思うのが何かやりたいものはあるか」
(樹)
「はいはいはいはーい」
(教師)
「嫌な予感しかしないがうるさいから久瀬」
(樹)
「女子達にセクシィーなコスチュームを着てもらっ…て…」
バキボキバキボキ
楓が指の骨を鳴らしながらドスのきいた声で言う
(楓)
「着てもらってなんだって?」
(樹)
「な…、なんでもありましぇ~ん」
(女子A・B)
「久瀬くんやらしー」
「不潔」
このクラスで樹の性癖を知らないやつはいないと思うからこれでも樹の株は下がってないだろう
既に下がりようのないストップ安とも言うがな
(教師)
「えー、他に何かアイディアはないか」
喫茶店とか季節外れのお化け屋敷とか人形劇とか色々と意見は出るがなかなかまとまらない
(今日子)
「喫茶店がいくつか出てるみたいだけど洋風か和風かで割れてるみたいね」
(楓)
「確かにね」
(遊馬)
「でも茶店も喫茶店も合わせたら一番たくさん出てる意見になりますね」
(今日子)
「それならコスプレ喫茶なんてどお」
(クラスメート達)
「コスプレ喫茶~?」
(今日子)
「例えば~、これ」
と言ってメイド服にネコミミをつけた物をあてがう
おお~とクラスから歓声が上がる
(今日子)
「他にもこれとかこれとか」
今日子はカバンから次々とアニメキャラのイラストを取り出す
(今日子)
「それで茶店をやりたい人は和服を着てるキャラをやればいいしメニューもケーキも団子もお茶もコーヒーもありありにして和洋のメニューの中でもほんとに美味しいものを出せばいいじゃない」
(想次)
「思い切ったことわ言ってるけど学園祭まで間に合うのか、コスチュームとかメニューとか決めるだけでも時間がかかるのに更に用意するなんて」
(今日子)
「それなら問題なしだよ」
(今日子)
「こういうイベントに嬉々として首を突っ込む人で頼りになる人がいるじゃない」
(想次)
「そんな都合のいい人なんてどこに…」
(今日子)
「気づいたみたいね」
(想次)
「俺の母さんか」
(樹)
「なるほど、確かにあの人ならノリノリで手伝ってくれそうだな」
(楓)
「それは確かに、間違いないわね」
(想次)
「ああ、間違いない」
(遊馬)
「あれ、そう言えばこのイラストのキャラ達にはら〇☆すたとかけい〇んとか生徒会とついたアニメのキャラがいませんね」
(今日子)
「学園祭で学園物のコスプレをしてもね、なんていうかインパクトがないと思わない」
(楓)
「確かに学園で学園物のコスプレしても「あなたどこの学校の子?」でおしまいにりかねないわね」
(今日子)
「それにコスプレなら忍ちゃんにも出来そうなキャラがいるのよ」
そう言って取り出したイラストのキャラは某新世紀アニメの綾〇 レイ(プラグスーツ)だった
結局のところあまり意見がまとまらなかったので一番多いことに違いはない今日子のコスプレ喫茶をやることになった
家に帰って母さんに学校であったことを伝えたら早速嬉しそうにメールを打ち始めた
今日子にどうのラインでコスチュームを用意して欲しいとか聞くつもりなんだろうな
(想次)
「母さん母さん、今日子にメールを打つなら携帯の方が早いって」
(奏)
「そう、でも返事はパソコンの方に欲しいのよね」
(想次)
「携帯からでもメアドつきで言い含めておけば大丈夫だろ」
(奏)
「そう、ならそうしとくわね」
(奏)
「そう言えば忍学園祭で何をするの?」
(忍)
「綾波 〇イとかいうのをやることになった」
(奏)
「それでコスチュームはなにかな、制服、プラグスーツ、それとも包帯」
(忍)
「プラグスーツ」
翌日の学園祭の準備では今日子と遊馬の共同作業で選出したコスチュームのイラストと、今日子と遊馬がすぐに用意出来るコスチュームを着た写真を何点か用意して生徒会に注意されないコスチュームと注意されそうなコスチュームの見極めを行った
ちなみに生徒会に注意されるラインはいやらしさという意味でのラインなので女子の「これはやばいじゃないの」とか「これはいやらしいよ」といった意見よりも樹にコスプレ写真を見せてその反応を見た方が正確によくわかった
なんとかとスケベは使いようということだ
その結果エヴァやウィッチーズなどの有名どころや歴史ものの女性など担当するキャラが大体決まった
ウィッチーズのキャラは魔力展開のアニマルモードでいくことを7今日子が主張してケモノミミとしっぽのセットを用意しとくと言い出した
メニューも三色団子とかイチゴのショートケーキとか基本的なものはすぐに決まったがホットケーキとか饅頭のつぶあんとこしあんを分けるのかとかいったことがなかなか決まらなかった
(想次)
「基本的なもののいいけどメニューでの目玉も欲しいな」
(楓)
「そうね、メニューでもドンと一発すごいのが欲しいわね」
(忍)
「美味しいメニュー…、鷹目ラーメン美味しかった」
(楓)
「うっ…、確かに美味しかったけど喫茶店にラーメン…」
(想次)
「喫茶店でもチャーハンとか軽食をやってたりするしラーメンはなしとかは言わないけど」
(想次)
「用意するスペースはあるのか、それに火を使うことになるし」
(遊馬)
「確か当日に助っ人が来ても構いませんよね」
(樹)
「そりゃそうだが…ってまさか」
(遊馬)
「直接頼んでみましょう」
忍がコスプレすることになった綾〇 レイは説明不要の超有名作品のあの綾波 〇イのことだよ
ウィッチーズは空飛ぶ少女軍人達のバトルと日常のアニメとでも言えばいいかな、巷では有名だけどね
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