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余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
そらのおちたもの
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死神と妖鳥 2

 妖鳥ネヴァンのユリエル姫によって斬り落とされた首は、宙から落ちて地面で跳ねていた。そして紅葉の放った炎の球によって、死神モトは煙の中であり、状況が分からない。そして煙の中から数多の黒い手が出て来ており、『キャハハハハハハ!』と言う奇声をあげて煙の外に出て来た所から見ても死神モトは倒れていないようだ。



『キャハハッ!』



 死神モトは黒い手を宙に向け、緑色の球体を作り出していた。残った黒い手でモトは妖鳥ネヴァンの首を捕まえて、枯れきった地面にそのネヴァンの首を埋めていた。



『ピキャハラッハ!』



 死神モトはその妖鳥ネヴァンの首が埋まった地面に、緑色の球体を放った。放った緑色の球体は地面に吸収されていった。



 ギギ、ギギギギギ! ギギギ、ギギリ! ギリリギリ!



 そんな不吉そうな音が聞こえて来て、枯れきった地面を割って大きな巨体が姿を現す。

 ぶよぶよとした醜い身体と、その巨体に似合わない小さなネヴァンの首を持つ腐りきった脂肪の塊のようなそのモンスターは、ドスンドスンと動いている。そのたびに身体の一部の脂肪が地面へと落ちて、いやな臭いを漂わせている。



「……くそぅ、こいつも倒さないといけないのか!」



「……どうやらモトを倒さない限り、永遠と生み出されそう。このアンデットは」



『グォッォォォォォッォ!』



 アンデッドは大きな、耳が壊れるような、腐るような雄たけびをあげていた。



「これは私と姫ちゃんが火炎魔法で熱消毒しておきますので、お二人は早くあのモトを倒してください」



「火炎術!」



 姫と紅葉は宙に火炎の球を作り出し、それをアンデットに当てている。アンデットの身体は良く燃え、良く効いているようで当たる度に悲鳴をあげている。



「……2人のためにも、私が!」



 ユリエル姫がそう言って、腕に持っていた刀を投げるがそれはモトの黒い腕によって防がれてしまう。直線的な攻撃は相手に悟られてしまう。



「なら、面での攻撃ならば!」



 僕はそう考え、あれを取り出した。

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