聖剣使い(改)
まず、僕は聖剣を強く握りしめてルフールのぶよぶよした脂肪の肉体を斬り付ける。脂肪の肉体は聖剣で軽く斬りつけられるほど柔らかくて斬られた所から大量の血が流れ出て、その下からは茶色い肉が見えている。
「ブモォォォォォォ……」
ルフールは大きく唸りをあげて絶叫している。あの柔らかさだとしたならば、硬さよりも大きさを求めた方が良いだろう。僕は聖剣では無く大剣アザゼラクトを構えて再度ルフールを斬り付ける。ルフールの身体は先程よりも大きく斬りつけられていた。
「グモォォォ……」
ルフールはやられて、悲鳴をあげてそのまま倒れていた。
前よりも疲れない。前よりも強く攻撃出来る。レベルが上がる事で僕の身体はさらにバージョンアップされたみたいだ。けれども……これは正しいのだろうか?
レベルが上がって能力が上がる。それはまるでゲームのようで、現実味を帯びていなくて僕にはまるで虚構のように思えた。
「いやー。素晴らしい。幸運の持ち主とは聞いていたが、ルフールに対しての剣技。大した物です。その年でその実力ならば、もっと先へと行く事が出来るでしょう」
「あっ、はい……」
僕にはその言葉も素直に受け取る事が出来なかった。
―――――そして僕達は再び、学術都市ダイアグラムへと旅を進めていた。
【朝比奈揺 Lv.15 種族;人間 職業;聖剣使い(改) HP;440/440 MP;280/280 加護;ルルリエルの加護
姫 Lv.16 種族;獣人(狸族と狐族のハーフ) 職業;呪術師 HP;320/320 MP;600/600
紅葉 Lv.16 種族;リッチ 職業;希望の魔法使い HP;114/114 MP;6000/6000
ユリエル・アトラシ Lv.18 種族;人間 職業;二刀流 HP;380/380 MP;200/200】