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余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
揺の姫ちゃんと王女が修羅場すぎる
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王女をパーティーに加える

 はぁはぁ……と、数十分にも渡る長い口論は姫の疲れたような言葉によって終結した。



「―――――分かりました! ユリエルさんは朝比奈さんと戦うのに必要な者として諦めます……」



「……理解してくれて、ありがたい」



「で、でも! 完全に心を許した訳じゃ無いもん! 負けたわけじゃないんだもん!」



 ……姫。いったい、どうしたと言うのだろうか?

 姫はここまで物分かりが悪かったかなと、頭の中で考えるが別にそう言った事は無かったように思える。物の採集とかは姫が一番やってくれて、ありがたかった。

 じゃあ、なんでだろう? それは何か意味があるのだろうか?



「ゆらぎん! 私も問題ないよ! ユリエル姫、入れといて!」



「あぁ、はいはい。分かったよ」



【ユリエル・アトラシが仲間に加わりました】



 いや、要らないよ。こんな場所で仲間ウインドウは。

 いきなり目の前に現れたウインドウに困惑する僕。



 そんな僕の前にユリエル姫が立って、再び手を差し伸べる。



「……さっきは出来なかったから、やり直し。これからもよろしくお願いします」



「はい。こちらこそ」




 そう言って、僕も手を差し伸べがっちりとユリエル姫と握手をし直すのだった。



「早速で悪いけど、僕たちはこれから別の街に行きたいと思うんだけど……」



「……私は別にこの街から離れて構いません。だから朝比奈さんが決めてください」



「い、良いんですか? ユリエル姫?」



「……あなたがリーダーですので」



「そ、そうですか」



 僕はそういわれて、紅葉が持ってきた依頼を見る。紅葉曰く、僕達が受けられそうでいてなおかつ『鋼の城』の支部がある街への依頼は次の3つだ。



 Dランク【学術都市ダラムアトルへの護衛任務】

 Dランク【犯罪都市ローグレへの罪人護送】

 Dランク【聖水都市アクアフォールへの観光案内】



 ……どの街も個性的で興味が惹かれるが、中でも僕が気になったのは



「……学術都市ダラムアトル」



 紅葉曰く、魔法などの術式を扱う研究機関が多数存在する都市。ここなら魔法を多く学べて、今後の役に立つだろう。



「よし、決めた。この学術都市ダラムアトルへの護送任務を受けよう」



 僕はそう言って、3人を見たが異論がありそうな顔は一切無かった。僕は早速受付に確認を取りに向かったのであった。



朝比奈揺(あさひなゆらぎ) Lv.15 種族;人間 職業;聖剣使い(改) HP;440/440 MP;280/280 加護;ルルリエルの加護

 (ひめ) Lv.16 種族;獣人(狸族と狐族のハーフ) 職業;呪術師 HP;320/320 MP;600/600

 紅葉(もみじ) Lv.16 種族;リッチ 職業;希望の魔法使い HP;114/114 MP;6000/6000

 ユリエル・アトラシ Lv.18 種族;人間 職業;二刀流 HP;380/380 MP;200/200】















 この時、彼らは知らなかった。

 学術都市ダラムアトルで何が起こるのかを。

Episode3、束の間の休息編終了。

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