表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
世界征服~謀略のフランベル~
254/266

魔王と勇者(1)

 幸せになりたい……(切実)。


 今日は短めです。時間が取れなかったでは無く、キリが良い所で終わらせたので。

『居たぞ! 【魔王】のリリーベル・フランベルだ! 逃がすんじゃないぞ!』


『見つけたら殺しても良いとのお達しだ! 是非、殺しておくぞ!』


『……人間、殺している時こそが一番輝く時』



「……不味いですね。見つかってしまいました」



 【勇者軍】の本拠地の中で、私、【魔王】であるリリーベル・フランベルは隠れながら移動していた。白い布に隠れながら、進んでいます。お父さんがこうやって隠れて移動する時は、白い布に隠れておいた方が良いと言われまして。本当は"だんなんとか"に隠れて"すにーきなんとか"の雰囲気が出て良いそうなのですが、残念ながら子供だったので良くは覚えてないんですけれども。



「まぁ、姿を隠すには丁度良いかも知れませんけれども」



 見つけたら殺すみたいな言葉がさっきから聞こえていますし、見つからないようにお目当ての人物を見つけないと行けませんし。



 【反逆勇者】、豆羽ユウト。我が弟であり、父の言葉を借りるならば劇薬。



「早く、なんとかしないと行けませんね」



 父親の命令とかではなく、ただ単に1人の姉として弟の暴走を止めたいだけである。



「さて、【勇者】はっと……」



 そんな事を思いつつ、【反逆勇者】であるうちの弟がどこにあるかを探す。



「なんなの、これ?」



 そんな事を考えていると、壁にあからさまな物が貼ってある。



【勇者の部屋はこちら→】



「……あからさまに誘っていますね」



 これは罠だとは思いますけれども、こっちに行けば豆羽ユウトが待ち構えているのは間違いない。



「……罠だと思っていても、姉だから」



 そう、私は【魔王】として【勇者】と戦うのではない。

 【姉】として【弟】の暴走を止めるだけ。



 私はそう心に言い聞かせて、ポスターを追って行く。



 ――――――――そしてポスターの指し示す場所に辿り着く私。



「……ここですか」



 この扉の奥に―――――――。



 ゴクリと喉を鳴らして、ゆっくりと扉を開けると、そこに居たのは物凄くきらびやかな衣装に身を包んだ私の弟、豆羽ユウトが居た。



「【魔王】よ、我が軍門に下ると言うならば、世界の半分を寄越すが良い!」



「そこは言うのが逆だと思うわ、【弟】」



 私はそう弟に言い返した。

【リリーベル・フランベル】

 あくまでも【姉】として【弟】を止めます。



【豆羽ユウト】

 【勇者】として【魔王】と対峙します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ