表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
絶対危愚銃器 Amazing Arms
249/266

死神モトの力とセグウェイの力

 今日、携帯ゲームをダウンロードして始めました。

 毛糸がうざい……。そしてとりあえず博愛を目覚めさせねば……!

 ……多分、何のゲームか分からんな。これでは。

「……ええい! 死神モトの印象が薄いからと言って、落ち込んでいるんじゃないですよ!」



 どうやら、死神セグウェイが落ち込んでいるのは死神モトの精神が落ち込んでいるから、らしい。どうやらセグウェイは操れるとは言っても、精神の奥底みたいなのは操れないみたいである。



「それはともかく……お前達にはこの死神セグウェイの恐ろしさを見せてやろう!」



 そう言って、死神セグウェイは手に持った拳銃をこちらに向ける。そして拳銃を発射する。銃から発射されたのは、銃弾では無く、赤い虫だった。



「何かありそうです。避けて置くのが賢明ですね」



 紅葉の言葉に頷くように、僕達は赤い虫から避けて置く。赤い虫は地面へと当たり、当たった地面はまるで砂漠のように乾いて行く。



「外したか。でも、これこそ死神モトの能力! 名付けて渇きのスカラベ! 地面だろうが、生物だろうが、どんな物だろうとも、渇きをもたらすこの能力の前に死ね!」



 そう言って、大鎌を振るう。死神セグウェイが大鎌を振るう事によって、その線から銃弾が現れて、そのままこっちに向かって行く。



(普通、逆だろうが!)



 銃から虫が。そして大鎌から銃弾が。

 別に鎌から虫が出て欲しいと言う事では無いが、少なくとも役割としては逆の方が正解だと思う。



「わ、私が向かいます!」



 そう言って、不死鳥である月裏さんが赤い炎の翼を羽ばたかせて、宙に浮かぶ死神セグウェイへと向かって行く。



「おっと……不死鳥にはこれだ!」



 そう言って、死神セグウェイが放ったのは先程の赤い虫。それは月裏さんにぶつかるが関係ない。だって彼女は不死鳥なのだから。



「……あ、あれ!?」



 そう思っているのもつかの間。月裏さんはそのまま力なく落ちて行く。そして地面で苦しそうにもがいている。



「不死鳥とは、死を持たない生命体だ。だからと言って、生を持たない訳では無い。ただ、死と言う概念が存在しないだけ。

 生きたまま相手を動けなくする方法は沢山ある。毒、麻痺、そして渇き(・・)



 まさか……。不死鳥である月裏さんを渇かしていると言うのか!?

 確かに死んでも復活出来る月裏さんではあるけれども、渇かす事は直接的な死には至らない。多分、数時間もすれば死んで、また元の元気な月裏さんになるんだろうけれども……。



「今、ここで僕達の手で月裏さんを殺さないと、不死鳥の能力は発動しない……」



「そう! 不死鳥とは死んだ後、蘇る鳥のモンスター! 死ぬ前から全回復するモンスターでは無いのですよ!

 さーて、不死の生命体の壁も無くなった事ですし、距離を(・・・)取るのも(・・・・)そろそろ(・・・・)終わりに(・・・・)しよう(・・・)

【不死鳥】

 不死鳥とは、死んだ後完全体として復活するモンスター。体力を回復させるのは、一度死ななければならず、渇きは体力を徐々に奪っていくが、すぐに死には直結しない。



【死神モトの力】

 あらゆるものの渇きを司り、徐々に干からびさせていく能力。虫に付かれたら最後、渇きは永遠に対象物を襲う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ