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余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
いきなり、こんこん、姫いろは
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決戦前の下準備

「本日、私達は相手方に奇襲をかけるために、犯罪都市ローグレに向かいます」



 朝食を食べ終えて、ゆっくりと休憩している中、リリーベルさんがそう言い出した。



「四天王の【岩窟巨人】、アイザック・エルフィードからの情報によると、正式に勇者軍と教会軍の合併が決まり、魔王軍との戦争が正式に決まったとの事です。勇者軍と教会軍の装備を一式にするのに、少々の時間がかかるとの事です」



「……弾切れを起こした際などに、弾を渡して使うためでしょうか?」



「そうですね。それが正しいでしょう」



 そう言いつつ、地図を広げるリリーベルさん。そこには川を挟むようにして2つの陣営が書かれている。川を挟んで左側には【魔王軍】と書かれており、右側上部には【勇者軍】、右側下部には【教会軍】と書かれている。



「私達の本拠地である黒塔都市サルファイアの魔王城には、一般的な民間人が多いですので、防衛には不向きです。ですので、只今【勇者軍】と【教会軍】が仮の拠点としている犯罪都市ローグレに向かいます。そしてそこを奇襲する作戦で参ります」



「こ、ここでは戦いにくいので、相手側に戦いを仕掛けると言う事でしょうか?」



「そう言う事! そう言う事!」



 と言う訳で、僕達、【魔王軍】の陣営の方針は決まったんだが、リリーベルさんが言うにはそれでも少し問題があるとの事だ。まず第一に、一番大切なのは本拠地の作成だそうだ。



「本拠地のあるなしによって、一般兵の士気が変わって来ますからね。ですから、拠点の作成は必須。今、大切なのはそれをどう見つからないようにするか。見つかったら終わりですよ。弱い人員は殺されます」



「見つからないように索敵として、放たれているのを倒せと言う事か」



 その役目にぴったりの人員として彼女、ナギサ・クジョウが行く事になったのであった。まぁ、足も速いし、それが無難かと。



「そして、朝比奈さん達。君達は本拠地完成までで良いから、川を渡る表立った人達を足止めして置いて。裏をかいて、入って来る人は入って来るから、そこまでは気にしなくて良いよ」



「分かりました。私の索敵魔法と、朝比奈さんのアースソナーがあれば、余裕でしょう」



 と、紅葉はそう言う。確かに紅葉の魔法と、僕のアースソナーで大抵の者は川を渡れないようにする事が出来るだろうし。



「ここまでの内容を整理します。

 ナギサ・クジョウは本拠地まで行って護衛、アイザックが既に設営中の本拠地防衛をしているので、それに合流してください。そして朝比奈さん達は川を渡ろうとする人達の足止めをお願いします。私は兵士達と共に後から向かいます。多分、本拠地完成する辺りを目途にしています」



 本拠地完成の時間まで伸ばしているのは、本拠地完成前に着いても兵の士気が上がらないと思っているからとの事。やっぱり、着いて本拠地があるのと、ないのとでは違うからな。

 とりあえず、僕達はリリーベルさんの指示に従って、行動を開始した。

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