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余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
転生@させられる
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ステータス確認は重要

 思えば昔から僕は運が無く、余り物ばかりだった。

 転勤族の父と主婦の母の間に7人目の子供、三男として生まれた僕は服装は全部兄や姉の貰い物ばかりだった。ランドセルもそうだし、教科書も大体は二回目以降の物だった。転勤族の父のせいで幼い頃より何度も転勤を繰り返していたから、旅行などがあると必ず余り物として僕は入れられた。委員会もそうだった。部活は何度も転勤していたから入れなかった。

 高校や大学は必ずと言っていいほど補欠入学、バイトなどもアルバイトのヘルプとしての仕事が多かった。そしてとある理由から大学を中退。それからどこかに入社しようとしてもなかなか上手くいかなかったため、ニート歴2年。



 そんな僕はいつの間にか実感もないまま、良く分からない場所に転生していた。



「……ここ、どこ?」



 周りを見渡すとそこは緑の草が深々と生えており、青い大空が見える。そして遠くの方には白い門のような物で覆われた何かがある。多分、あれは白い砦に覆われた都市だろうか? 日本では見る事が出来ないような雲一つない青空と草原。



「とりあえず日本じゃないだろうし、ここは異世界だろうか? ステータスでも見とかないと」



 とりあえずステータスは一番大切な事だと思うし、それは見ておいた方が良いだろう? ステータスはどうやれば見えるだろう? とりあえず『ステータス』とでも言えば……おっ、出て来た。本当に分かりやすい異世界転生ですね。



朝比奈揺(あさひなゆらぎ) Lv.1

 種族;人間 職業;無職

 HP;160/160 MP;60/60

 スキル;自動言語翻訳機能 一般的識字機能 呪い耐性無効化 幸せのサボテン

 使い魔;タヌキツネLv.1【待機中】 リッチLv.1【待機中】】



「うん、やっぱり色々と良く分からないな」



 職業は無職、か。まぁ、向こうでも無職(ニート)だったし、まぁ、良いかな。



「スキルの説明をちゃんと読んでおこう」



 えっと、何々……?



『【自動言語翻訳機能】……自動的に言語を翻訳して通訳してくれます。異世界の必須スキルです。

 【一般的な識字機能】……異世界の文字が読み書き出来ます。やっぱりこれくらいは必要ですよね?

 【呪い耐性無効化】……あなたの呪いに対する耐性を0にします。呪いを全て吸収します。解呪の際は普通の1.5倍の魔力が必要となります。代わりに成長しやすくなります。

 【幸せのサボテン】……10年に1度咲くと言われているサボテンの花の蜜を飲んだと言う証。皆から羨ましがられます』



 ……。



「ろくなスキルがないんだけど!」



 ええい、攻撃に関する能力がない! こうなったら頑張ってやるしかないだろう。

 さて、今度は使い魔を出してみよう。使い魔も選ばれなかったけれども、外に出して欲しいだろうしね。

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