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余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
ミス・アイスバーン
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蚊退治(2)

「キンキンに凍りましたね。どうですか、これが私の真の実力と言う物ですよ! アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」



 盛大に高笑いを上げるアイスバーン。しかし、「おっと……」と身体がふら付く。



(やっぱり、【蚊口】を直接使っての戦法は血液を大量に消費してしまうから、長時間は戦えませんか。まぁ、ばっちり実力も相手に表現出来ましたし、それに朝比奈揺は氷結状態。ならば、すぐに片も付く)



 と、アイスバーンはまだ決着をつけていない朝比奈揺を見る、今、彼はアイスバーンの身体に流れる【熱い血液】と【冷える血液】。

 どうして自分の身体に温度の違う血液が2つ流れており、自分の身体が変にならないのか。そしてどうして【熱い血液】を使うと無機物の文明が発展し、【冷える血液】を使うと無機物の文明が衰退するのか。有機物に使うと相手の身体が燃えたり、凍ったりするのか?

 それの理由はアイスバーンは知らない。



 しかし、アイスバーンは理屈は知らないが、そう言う事象が起きる事をしていた。だから、そう言う物として扱っている。



(まぁ、あの【烈】と【在】を任されているあのモンスターの能力よりかは使い勝手が良いし。まぁ、彼女は彼女なりに使いこなしてるけど……私はあんんな能力、欲しいとは思わないけれども)



 まぁ、今は朝比奈揺の方を片付けませんと。



「私、必殺技って嫌いなんですよね。なにせ、必『殺』と言いながら、全然殺す可能性低いので。ですからいつも、『名付けて』と称しているんですけれど、まぁ、今回くらいは普通にこう言いましょうかね」



 そう言いながら、アイスバーンは自身の銃弾を熱い血液にて、硬化させるように発展させる。



(そう言えば、このどう言った方向に文明を発展させるとか、衰退させるとかも理屈が分からないんですよね。まぁ、どうでも良いか)



 そして銃に銃弾を込めて、狙いを定める。とは言っても、相手は凍っているんだし、これは目を瞑っても当てられるだろう。



「長いようで、まぁ、それなりに短い戦いでしたね。もっと戦いたかったんですが、まぁ、それもこれで終いか」



 中にあるのは間違いなく朝比奈揺の身体。どこからどう見ても、朝比奈揺その物。剣も服も、そしてそのムカつく顔つきも朝比奈揺そのもの。



「まぁ、必殺出来る状況で必殺技と名付けないとダメですからね」



 この状況の場合は、『名付けて』よりも『必殺技』と名付けた方が合っているだろう。なにせ、本当に相手を殺す技なのだから。殺す事が確定している技なのだから。

 そしてアイスバーンは銃の引き金に指をかけて、引き金を引く。



「必殺技、硬化弾銃!」



 そしてそのアイスバーンが放った『必殺技』は、朝比奈揺を含んで大きく成長を遂げた大きな氷を破壊する。それは粉々に砕け落ち、そして朝比奈揺の物と思われる手足も落ちて来た。



「よし、必殺技完成。これにて、【殺し合いの試練】を終了す」

 Episode8.増設港街テセウス編、終了。

 Episode9へ続く。

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