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浅尾ミカゲと戦恋メモリアルの書物整理

 転送の神の主神、浅尾ミカゲは運命の神の主神、戦恋(いくさこい)メモリアルの手伝いとして神様達の情報を処理していた。



「神様の情報を処理する……それもまた運命を司る神の所業とは……。世界の全てを記す神の、そんな神の情報を記せし書はまさに神の書物である」



「……そんな事を言ってないで、早く終わらせませんと。まだまだ神様だけでなく、その世界の重要人物達をファイルにまとめないといけないのだから」



 戦恋メモリアルはそう言いながら、書物を整理していく。浅尾ミカゲ、天見(あまみ)アバユリ、天見ミランダ、戦恋(いくさこい)メモリアル、戦恋ルルリエルと名称順に情報を書類として書いていく。



「浅尾ちゃんが手伝ってくれるって尋ねるから、わざわざ頼んであげているのに」



「いざ了解せし。ならば我は16に樹上に広がりながら勢力を伸ばしつつある豆羽(ずう)の勢力を、1つに収束させていくとするか」



 そう言いながら、浅尾ミカゲは宮本(みやもと)デュークから出たとされる、16の神様達と死神達を書類にまとめていく。



「豆羽の血を継ぐ16人の神々達。

 【飼育の神の主神】、豆羽ミラキジェス。【書記の神の主神】、豆羽ライトエル。【能力の神の主神】、豆羽ヒキダシ、【蛇の神の主神】、豆羽ウロボロス……」



「頼むよ、ミカゲ。これは【書記の神の主神】、豆羽ライトエルがバグに満ちて只今、【試練の神の主神】、日向ラファエルによって処理中です」



「なるほど。それこそが、我々がこうやって書物と戦う運命になった理由なのか。原因はそこであるか」



 そう言いながら、次々と情報を整理していく浅尾ミカゲ。



「最後に銃で殺害せし死を司りし死神、フランダースで止めか……」



 と言って、豆羽関連の情報を整理したと思ったミカゲは安堵する。それに対してメモリアルは書類の数を注意して数えて行く。



「……14枚、15枚、最後に16枚ですか。けれども、ちょっと枚数の数が足らないんですけれども」



「あれ……? もしかして宮本デュークの書類も同じように書かないと行けなかったりするのでしょうか? 世界樹の枝ばかりを整理していたばかりだったが、やはり世界樹の根幹足る根の存在も記入すべきだと思うしな。では、今一度その世界樹の根の存在も記入すべきだろう」



 その事に対して、浅尾ミカゲは1枚の書類を取り出す。そこには【宮本デューク】と言う名前が書かれている。



「先に宮本デュークは、宮本デュークとして情報を整理しているじゃないですか。豆羽関連でまとめるならば、この人物もその関連としてまとめて置いてくださいな」



 そう言って、ミカゲに差し出されたのはとある神様についての書類だった。



「これは……? なんで、豆羽関連を纏めるのに月裏オボロの資料も一緒に纏めないといけないんでしょうか?」



「だって月裏オボロは豆羽とちょっとした関連性があるからね。彼女は最初は豆羽関連とはなんら関わりのない、ただのちょっとした普通の女神でした。しかし、彼女はとある事件によって血液を失いすぎてしまって、【食卓の神の副神】である豆羽ワビサビに血液を輸血してもらって、一命を取り留めました。その際に豆羽の血を得たから、豆羽と同じ項目で扱いませんといけません」



「了解……神と言うのは一筋縄ではいかないな」



 そう言いつつ、美影は豆羽関連の最期の1人、月裏オボロの書類整理を続けるのであった。

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