女神様達の女子会
「では、戦恋メモリアル主催の女子会を開始したいと思います!」
「イエーイ!」
「が、頑張ります!」
「……で、なんで私の部屋でその女子会とやらを開くんだろうね」
自分の部屋で仕事をしようと思っていたギルドの神、天見アバユリは部屋に入って来た月裏ラキナエル、戦恋ルルリエル、戦恋メモリアルの3人は女子会を開こうと机をセッティングしていく。
「す、すいません、アバユリさん。で、でも、一番頼みやすいのはアバユリさんのお部屋だったんで……。日向さんはなにかお友達の豆羽ミラキジェスと話し合いしてるようなので」
「まぁ、日向の部屋で女子会をする方が不安気ではありますけれども」
と、アバユリはそう言いながら、「まぁ、良いけどさ」と言いながら人数分のクッションを置いて行く。
「あっ、アバユリは女子会用のお菓子をお願いします。私はクッキー」
「じゃあ、私は運命の神様だから、やっぱりそう言う場所で使われるポッキーで」
と、ルルリエルはクッキーを、メモリアルはポッキーを、女子会用のお菓子買って来るようにアバユリにちゃっかり指示を出している。
「2人はもう少し月裏さんのような、しなやかさを学んでほしい物だ。
とりあえず、買い出しに行けば……」
そう言いながらも、アバユリは渋々ながらもお菓子を食べるのに同意の意を伝える。そしてメモ帳に買うべき物をメモしていく。
「やっぱり、女子会だから飲み物も必要だよな。ここは無難にコーラとかカルピスとかを……。後は、皆で分ける事が出来る系のお菓子を……」
慣れた手つきで必要になりそうなお菓子を選んで行く。しかし、それに対してメモリアルは必要なしと言う。
「選ぶ必要はないわ、アバユリ。既に手配だけは済ませてあるの。あなたはそれを貰って来るだけで良いわ」
「何とも手配だけは良い事で。まぁ、貰いに行くだけなら楽に済みそうで良かったよ。で、どこにあなた方のお菓子を手配したんだ? 取って来てやるよ、でどこに?」
それを聞かれたメモリアルは意地悪そうな顔をしながら、アバユリに場所を告げる。
「ミランダの所」
「義理の妹に自分の部屋で開かれる女子会用の物を持ってこさせるとか……。相当タチが悪いぞ、メモリアル」
「そうですか?」と言うメモリアルに対して、仕方なく思いつつアバユリはミランダの所に女子会用のお菓子などを取りに向かう。
扉を閉めて、アバユリが完全に居なくなったのを見計らったのを見て、メモリアルは声を出す。
「さぁ、月裏さん。早速で悪いんだけれども、愛しの朝比奈揺との関係について説明して貰えないかしら?」
「え、ええっ? お、お菓子とかは?」
「それはちゃんと手配してるわ。けれども、お菓子が無くても女子は語り明かせるのよ。例えそれが女神でも話は一緒」
「そ、そんなあ……。あっ、ルルリエルさんはそんな事を思ってないわよね?」
メモリアルの異様な雰囲気に何か異常な物を感じ取った月裏さんはすぐさま、ルルリエルに応援を求める月裏さん。しかし、ルルリエルはと言うと……
「良いわね。それは全く持って、同意としか言いようが無いわ」
激しく同意していた。
「み、味方はここには居ないんですかー!」
月裏さんは助けて欲しいと声をあげるのであった。