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余り物には……福がある?  作者: アッキ@瓶の蓋。
サツリク×サービス
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新たな相棒

 シルバーカシラウルフを倒す際に僕の武器は使えなくなってしまった。聖剣は折れてしまい、大剣アザゼラクトは既に使い物にならないくらい刃こぼれしてしまっている。まぁ、そろそろ武器を買い替えようと思っていた時期なので僕は早速新たな武器を得ようと誕生都市ローレライで買おうと思っていたのだが、



「どうやらその心配はいらないようですね……」



 シルバーカシラウルフを倒した事によって、この前倒したヴェルモットクレイのように報酬が現れたからである。



 今回の報酬は全員の、新しい武器だった。



【△シルバーカシラウルフを倒しました。全員の武器を差し上げます。

 大剣・無銘(むめい)……名も知らぬ刀鍛冶が作り上げた名剣。その強さは製作者以上に人々に知られている。

 聖剣・ヒカリ……教会が騎士のために作り上げた剣。この剣の姉妹作は勇者が使ったと伝えられている。

 長刀・ボルケーノ……火の神の加護が宿った長刀。火炎の力で敵を燃やし斬ります。

 長刀・アイスバーグ……氷の神の加護が宿った長刀。吹雪の力で敵を凍り斬ります。

 籠手・銀狼……吹雪の山に住む狼の毛を使った籠手。寒冷地でも一定の体温を保温出来ます。

 世界樹の杖……魔法の根源に至る樹から作り出された杖。見かけのぼろさと違い、その性能は高性能です。

 魔法のJジョーカー……切り札級の力を宿した杖。玩具としては向いておりませんが、武器としてはかなり優秀です】



 どうやらあのシルバーカシラウルフを倒したパーティーには、その戦ったパーティーメンバーに合った武器をくれるらしい。



 僕が貰ったのは、大剣・無銘と聖剣・ヒカリ。前のより遥かに頑丈だし、切れ味も良さそうだ。姫は魔法のJを構えながら、



「前よりなんだか前よりも、カッコいいかも!」



 と言っている。性能の良さが上がったのよりも、彼女としては『カッコいい』と言う方が重要らしい。



 紅葉は世界樹の杖。魔法攻撃力が上がった事よりも、どうやら彼女としては魔法の詠唱速度が上がった方が嬉しいらしい。



「魔法使いにとっては、魔法の詠唱をどれだけ速く終わらせて発動出来るか。それが重要ですので」



 と言う訳で、新しいこの魔法の杖を使うのには何も問題がないらしい。



 ユリエル姫、いやユリーは長刀・ボルケーノと長刀・アイスバーグの2つの長刀を貰った。火炎の長刀と吹雪の長刀の2本の長刀は、彼女の攻撃のはばを広げるだろうし、彼女の攻撃はさらに良くなると思う。ユリーもそれを感じたのか、うんうんと頷き合う。



「……良いかも。新しいスキルとの相性もいいし」



 両手に2本の長刀をそれぞれ振るいながらその感触を確かめつつ、そう言う。

 ちなみに彼女の言う、新しいスキル。それはどうも長刀を空中で自由自在に方向転換が可能になると言うスキルらしい。多分、僕が持っても役に立たないだろうが、このスキルは彼女の攻撃スタイルからしたら使いやすい武器だろう。なにせ、彼女の戦い方は紐を巻き付けてその紐を手繰り寄せて長刀で斬ると言う戦い方であり、空中で自由自在に操れればそれだけ戦力も充実するのだろう。



 全員が全員、それぞれに合った武器を手に入れた。最初はこの依頼は損ばかりと思っていたけれども、新しい武器を手に入れたと言う所から見ると僕達がここに来たのも悪くは無かったのかもと思えるのであった。













「あ、あ、あのー、もしかして私の武器はこの籠手なんでしょうか?

 私、寒冷地でも炎の不死鳥なので、関係ないんですけれども……」



 と1人だけ、月裏さんだけが納得出来ていない感じで言っていたのであった。

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