IF【アズとグレイス設定逆転】
Ifネタです。
※男女逆転してます。
※苦手な方は読まずにバックお願いします。
【もし、アズとグレイスの男女・年齢が逆だったら】
少女アズはトトナ村の外れの森で珍妙な格好の青年に出会った。のこのこと彼の暮らす小屋までついて行く。しかし、グレイスの正体は村人を監禁する魔性であった!
◇
「逃がさないよ」
グレイスが髪を逆立てる。するとまるで蛇のようにうねり、四方から蜘蛛の糸の如く伸びた灰色の髪がアズの四肢を絡め捕る。
身動きが取れなかった。動こうとすればするほど拘束はきつくなっていく。締め殺される前に、彼女は逃げるのを諦めた。
そのとき、彼はアズの左目を覆うものの存在を気に止めた。
「ねえアズ、その眼帯、ないと困るよね。何を隠しているのかな。人に晒したくないから隠しているんだよね?」
彼はアズの自由を奪えることに喜びを感じているようだった。形勢は間違いなく、グレイスが優位だ。彼は思い通りに振る舞えるのだ。
「醜い傷? それとも痣かな?」
アズは問いに答えなかった。
するすると灰色の髪が腕を這上がり、アズの頬を撫でる。そして、器用に眼帯を外し持ち去っていく。
左目には傷も痣もない。右目と同じく茶色い瞳があるだけだ。
「アズ、きみは――」
グレイスの瞳が丸く見開かれた。
「なんて可愛らしい姿なんだろう!」
彼が見たアズの姿は、人間のそれではなかった。髪と同じ、黒っぽい茶色の獣に似た耳が頭部から生えている。人間にしても魔性にしても中途半端な姿だ。
「二度と離さない」
「いやっ、放して!」
じたばた暴れても拘束はきつくなるばかりだ。その様子にご満悦の彼。
「だめだめ。きみは一生ぼくと一緒に暮らすんだよ」
こうしてアズの旅は終わりを遂げましたとさ。
◇BAD・END◇
【結論】
ナンパ男、グレイスはロリコン・S・獣耳フェチの変態。
アズが手籠めにされる。