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有名な姉 2

気が付くと俺は、理子姉の部屋の壁にもたれかかって寝ていたらしい。

歌をゆっくりと聴こうとしてたからなのか。

そして、理子姉は起き上がっていた。

「将……君?」

理子姉は目を丸くしている。

俺は眠い目をこすって立ち上がった。

「……何か、ごめんな」

俺がそうつぶやくと、理子姉は布団から出てきた。

そして、理子姉は俺をそっと抱く。

「……いいんだよ。将君」

心臓の鼓動が激しくなった。

背中にはじわっと汗が噴出している。

「今日、買い物に行こう?」

俺は、ただうなずく事しか出来なかった。


「じゃあな、健一」

「おう」

そう言って俺は校門から出る。

その瞬間、一人の女性につかまれて陰へと連れて行かれた。

「おわっ!?」

「静かにしてね」

声の方を向くと、そこには理子姉がいた。

辺りから人がいなくなるまで、俺と理子姉は狭い所でぎゅうぎゅう詰めに。

制服を通して、背中に理子姉の身体を感じた。

「……!」

辺りが少し薄暗いから外からは見えないが、ジャージ姿の理子姉の胸が俺の背中に当たっているのをさっきから感じていた。

理子姉の腕は俺の身体を包むかのようになっている。

見つかったら、どうするか。そんな事が頭の中をよぎり、顔が真っ赤になる。

「静かにしてね」

耳元でささやいてくる理子姉の声がくすぐったい。

辺りに誰もいない状態になると、俺と理子姉は路地裏から出た。

「さあ、行こう?」

「あ、ああ」

理子姉は、サングラスをかけ、帽子をかぶっていた。

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