年末の姉2015 5
美香姉、愛理姉、希さんの三人が眠ってしまった。俺はまだ起きていられるため残り四人の会話に付き添う事となる。理子姉は気分が良くなったのか俺を小脇に抱えながら横に揺れてなぎささんと会話していた。酒で酔った理子姉が上機嫌になることは知ってたけど、ここまで変貌するとは流石に予想していなかった。これじゃリミッターの外れた機械だ。
「でねー、将君がその時すごくすごくかわいくてねーっ!」
「将さんかわいいです! その時の事もっと聞かせてください!」
なぎささんの方も何かが外れかかっている様子だった。いつもの慎重な彼女の姿は遥か彼方へ吹き飛んでしまったらしく、理子姉の「弟」自慢に全力で乗っかってきていた。
「それで、こんな感じで、こんなんでね、こんなんでねーっ!」
理子姉は俺をまるで人形のようにわしゃわしゃと撫でる。そしてぎゅーっと抱きしめられてしまってぶんぶん振り回された。なぎささんも理子姉の近くに寄り、俺に抱き着いてぶんぶん一緒に振り回し始める。ぐ、三半規管がおかしくなってしまうぞ。
「将君かわいいのぉぉぉぉ!」
「将さん本当にかわいいんですぅぅぅぅ!」
なぎささんが飲む前に言っていた「ごめんなさい」の言葉を思い出し、今更のように「気にせず」と言ってしまった自分への後悔が湧いてきた。せめて少しでも配慮はしてほしかったのだが、それも後の祭り。理子姉となぎささんは俺をサンドイッチしてぎゅーっと抱いてくる。
「はぁ……将さん……っ」
「将君……っ」
なぎささんと理子姉は両サイドから頬をペロペロと舐め始めた。そのままちゅっぱちゅっぱと頬にキスを交わす。そして、口をくっつけるキスを交わした後、三人でお互いの舌を入れ合うようなキスに変わった。なぎささんと理子姉の胸が身体に当たり、余計にいけないことをしているのだという気持ちにさせられる。
理子姉となぎささんの手がいつの間にか俺の腰のあたりに当てられていた。それが徐々に下がってゆき、ジーパンをすりすりと撫で始める。そして、それを脱がそうと前の方に手を動かし始めた。これはまずい、と思って二人の手を離し、強引にくっつけると、なぎささんと理子姉は二人でキスを交わし始める。その様子が何とも言えないほどに綺麗でいやらしく、見ているこちらの気持ちを高ぶらせるものであった。
「なぎさちゃぁん……大好き……」
「私も……理子ひゃぁん……」
口元から涎を垂らしながらも二人は絡み続ける。そろりそろりと二人から離れると、酒が完全に回りきったのか、二人は抱き合いながらぱたんと倒れてしまった。それでもキスを続け、お互いの体を触り合って――特に胸を触ったり尻を撫でたりして――いるのは貪欲としか表現しようがない。
次は10時です




