クリスマスの姉2015 5(終)
百合姉視点
千秋からクリスマスプレゼントがあると聞いて私は自分の部屋に向かった。部屋に入ると、ベッドの上には愛理と希が下着姿で横になっていた。そこまでは少し面白い程度で済むのだが、千秋は私を喜ばせるために二人の身体にクリームを塗ってくれたらしい。所々にはいちごも乗っかっていて、私の食欲を色々な意味でそそってくれる。
しばらくすると愛理が目を覚ました。自分の今の状況に気付いた瞬間に慌てたような声を上げたが、どうやら動けない様である。おそらく千秋が何かの薬でも入れておいたのだろう。愛理の傍に近づくと、彼女はなんだか怖がっているような顔をした。
「百合姉、どうして……」
「ごめんね」
愛理の腕についたクリームを舌で舐める。肌が敏感になっているのか愛理がびくんと震えた。その調子で肩、首筋までなめると、とうとう愛理の口から息が漏れた。
「んあっ……百合姉、やめて……」
「なら、ここでやめる?」
「それは……」
愛理の目が迷う。これだから愛理をいじるのはやめられない。
「早く正直になりなさい」
「百合姉……ああっ!」
下着はクリームがついても取れるようシンプルな物であった。肩ひもの辺りを舌でなぞっていくと、山の頂上の辺りで愛理が悶え始める。いよいよ我慢できなくなったのか、漏れてくるのはいつからか、息から声へと変わってきていた。
その時、希も目を覚ました。希も愛理と同じように下着姿でクリームを塗られていて、それに気づくと彼女は顔を真っ赤にして目の焦点が合わなくなってしまう。今度は希の隣に向かい、彼女の肩を舐めると、愛理と同じような反応を見せてくれた。
「百合さん、やめて……」
「駄目よ」
部屋のドアが開き、千秋が中に入って来た。千秋もシャンパンで大分酔っぱらったのか、立ってはいるものの口元は半開きになっている。私は希の方、千秋は愛理の方へ行き、それぞれの身体を舐め始めた。愛理と希は最初は耐えていたようだが、ついに耐えきれなくなり、思うがままに声を上げ始める。
「ああっ、んあっ、ああーっ!」
「ひあっ……あうっ、ふぅ!」
いちごも頂いた。全身のクリームを舐め終えた後は、新しい楽しみの為に希を「食べる」。希にキスをすると、彼女は何だか物足りなそうな目で返してきた。口では嫌だと言っているというのに、目はどうしても正直であるようだ。それがおかしくて笑ってしまう。
「百合、さん……もう、やめて……」
「じゃあ、やめる?」
希に愛理と同じ質問をした。希はしばらく無言になって考えた。そして、しばらくすると口を震わせながらつぶやく。
「……お願いします」
「聞こえないわね」
「お願いします!」
一方その頃、愛理の方からも声が聞こえてきた。
「どうして欲しいんだ?」
「舐めて……舐めて、ください……」
千秋と目配せをして、一斉に始めた。
「「ひやあああああーっ!」」
将視点
朝になったが愛理姉たちの姿が見えなかったため、家の中を探し回った。百合姉の部屋が怪しかったので部屋のドアを開けると、部屋の中では愛理姉と希さんが白いベトベトの液を体に付けながら横になっていた。ベッドの隣では百合姉と千秋さんがうたたねをしている。
「……なるほど」
今度のクリスマスは反省して、百合姉にあの二人を任せない様にしよう。




