潜る姉 2
※将視点
学校から帰って来た俺はあまりに疲れていたため、帰ってすぐに部屋で横になった。どうやらすぐに眠ってしまったらしく、枕元に置いていた時計は既に夜ごはんの時間になっていた。そろそろ起きようかと思っていると、布団の中に誰かが潜っていることに気付く。しばらく動かずに黙っていると、それはもぞもぞと動いて胸元からひょこと顔を出した。
「理子姉か」
「あれ、ばれちゃった?」
あはは、と頭を掻く理子姉。何でこんな所にいるんだと聞くと、彼女はんーっと唸ったまま何も答えなくなってしまう。そのままこちらをじーっと見られるのだから少し照れくさい。理子姉は胸をひょいとこちらの胸元に乗せながらこちらを見つめ続ける。
「あの、もう少しでご飯だったりして」
「そうだねー。でもまだまだだから、それまではお姉ちゃんと一緒です」
身動きが取れないままぎゅううと抱きしめられる。何とかもぞもぞ動き回ろうとしたが、理子姉の力が強いせいか全く意味をなさない。徐々に理子姉は布団から出てきていた。
「ここまで来たら将君とキス出来るね」
「!?」
「ほら、ちゃんとするの」
理子姉の顔が目の前に来ていた。きっとした表情で睨まれてしまい、つい真面目な顔になってしまう。その時を狙われ、理子姉とキスをしてしまった。口の中に甘い物が少しだけ流れ、彼女のされるがままになってしまう。動きたくない。
「時間はまだあるから、もう少しだけサービスしてあげるね」
「理子姉……」
「しゃきっとしなきゃだめだよ」
理子姉の服をよく見ると、それは白色の半そでTシャツだった。少しサイズが小さいのだろうか、胸がいつもより強調されているように見える。それの裾に手をかけ、理子姉はくいっと服を脱いでしまった。下に現れたのは、これまた白の薄いシャツである。うっすらとブラも透けていて、つい口の端が。
「もう、本当に将君は胸が大好きなんだね」
「あ、その、すいませんでした」
「わかっててやってるんだからいいの。ねえ、もう一枚脱ぐ?」
意地悪な笑顔を浮かべて理子姉が聞いてくる。もう一枚脱いだら、彼女は上半身下着姿になってしまう。下にはジーパンをはいているが、おそらくそれも脱ぐと言いかねない。
「将君は私のおっぱいを見たいですか?」
「ぐ、ぐおおおお」
見たい。見たいよ。しかし今俺は試されている。理子姉は口の端で笑い、上にまたがりながら、目を細めてこちらを見つめている。ひょいと腰を揺らされた。理性が飛んでいく。
「み……み……」
「耳? それじゃあ、お耳をはみはみしましょうねー」
理子姉は薄いシャツとブラ越しに胸を再び押し付けると、首元に顔を出して耳をはみはみと甘噛みし始めた。丁度いい感じの刺激で思わず震えてしまう。いやそれよりも、先程よりもダイレクトに伝わるようになった胸の感触がまずい。俺の両腕がまずい。
「おおっ、将君も積極的に動けるんだね」
「はっ」
気が付いた時にはもう、両腕で理子姉を抱きしめてしまっていた。そのせいで胸の感触がよりはっきりしたものになり、のりのりになった理子姉の耳はみはさらに加速する。
「んー、ジーパンも邪魔になっちゃったね」
「え?」
理子姉は横になったまま俺に体重をかけると、その隙にジーパンをするっと脱いでしまった。理子姉のすべすべの生脚が腕に触れ、もちっとした感触にまた彼女を愛おしく思ってしまう。理子姉は両腕ごと跨ぐようにして座り、こちらの動きを一切封じた。動けない。
「……ねえ、しようよ」
「ううぅ!?」
ちらと首を起こすとすぐそばに彼女の脚が見える。太ももが丁度二の腕の辺りに当たっていてふにふにと心地よい。そんな中理子姉はそういうことを言ってきた。これはまずい。もう無理だ。理子姉は胸を顔に押し付けてきた。丁度良い大きさの山が二つ。
「お姉ちゃんのことを毎日、好きなようにシてもいいんだからね……?」
「んんんーっ、んんんんーっ」
視界が悪くて何も見えないが、何かすべすべしたやわらかい物がふにっと当たってきた。今まで感じたこともない感覚に戸惑っていると、口の中にそれは入って来る。やっと目の前が開けたと思っていると、上に理子姉の優しそうな顔が見えた。
「ずっとこうしたかったんだ。将君もちゃーんと甘えてね?」
「こ、これは……む」
口の中に何が入っているかを理解した瞬間、理子姉のやわらかい体に溺れてしまった。




