サンタクロースの姉 3(終)
夜。サンタクロースの格好に着替え、将君たちの部屋を回っていった。白い袋からプレゼントを取り出し、枕元に置いておく。将君の頬にキスもしてきた。美香姉、理子姉にもプレゼントを配り終え、残るは百合姉の部屋のみだった。
百合姉の部屋のドアを開けると、予想に反して、百合姉はベッドの中で眠っていた。何だかがっかりしたような気分である。百合姉の枕元にプレゼント――電気鞭を置く。
「百合姉」
返事はない。眠っているようだ。何だか悲しい気分になってしまっていた。しばらくぼうっとしたのち、袋を置き、百合姉の布団の中に入った。百合姉は何も反応しない。
「百合姉……」
後ろから抱きしめた。百合姉を後ろから抱きしめることなんてそうそうない。そう思っていると、百合姉がもぞっと動いた。振り返った百合姉は、綺麗だった。
「愛理……」
百合姉は私を抱いた。私はしばらく、百合姉の胸の中で溺れていた。百合姉は私を包み込むと、私がおとなしくなったのを確認して、にっこりとほほ笑んだ。その笑顔が何だか怖かったが、逆に、私はその笑顔を見ると体がぞくっとして嬉しい気持ちになった。
「やっぱり、愛理は忠実な奴隷ね」
「はいぃ……」
百合姉のベッドに手を付けながら、私は百合姉にお尻を突き出すような体制でいた。サンタクロースの服を着たままの私に、百合姉は試験でもするかのように電気鞭の電源を入れる。バチッ、とはじけるような音がした。
「さあ、始めるわよ。準備は良い?」
「う、うん」
正直怖かったが、百合姉の顔を見ると何だか安心出来た。そして、百合姉が電気鞭を振るう。私の身体に、電流の刺激が走った。
「あぁぁ!」
「もう一回」
「んんぅ……!」
身体に電流と痛みが走る度、私は押し寄せるような快楽を感じていた。これだ。これが、欲しかった。百合姉に虐められるこの感覚が、私はたまらなく大好きだった。
「百合姉、もっと! もっと……」
「変態なサンタさんが来ちゃったわねぇ……困ったわ」
百合姉は微笑みながら、電気鞭の電流の強さを上げた。
やばい扉開けちゃったかな




