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友達込みの避暑地探訪 3

 秋田の辺境の温泉旅館に着いた。なぎささんがよく泊まっていた場所らしく、俺たちは一旦そこで休憩を取ることになった。周りには田園風景が広がっていて、遠くには山が見える。都会にこういう場所はない。

 そこで畳の大部屋を二つ取り、俺と美香姉は先に片方の部屋に入った。畳で横になっていると、隣に美香姉がころんと転がる。寂しかったのか、俺の腕にぴとっとくっついてきた。他の人たちはまだ来ていないようだ。

「つかれた」

「少し寝たらどうだ?」

「……そうする」

 美香姉はぐったりしていた。俺にそうつぶやいた後、腕をぎゅっと握ったまま眠りにつく。すーすーと寝息を立て、ころんころんと転がる。猫のようだ。

「よしよし」

 いつの間にか理子姉も来ていた。美香姉の隣に横になると、転がっている美香姉を捕まえて自分の所に引き寄せる。すると、愛理姉も部屋に入って来た。横になっている俺を見るなり、荷物を部屋に一角に放り投げ、ひょいとまたがってくる。下から見ているためか、その大きなお胸の主張が激しい。

「つーっかまえたっ」

「捕まりました」

 むふふと笑った愛理姉はこちらへゆっくりとと倒れ、上目づかいで見てくる。愛理姉の身体の感触も相まって、脳を溶かすような幸せが俺を包んだ。頭の後ろに腕を回され、甘く優しい口づけを受ける。彼女を抱き返すと、求めるように抱き返してきた。それが心地よい。

 ぎゅっと抱きしめあっていると、愛理姉はむーっと小さな唸り声を出しながら俺に密着する。やはり、一番の甘えん坊さんは愛理姉だ。その姿と声は子供の様で、離れていることが出来ない。

 突然、愛理姉の力が強くなる。俺の耳元で愛理姉は甘い声を出した。横に視線をずらして見ると、彼女の顔は赤く火照っていて、息は荒い。

「あ……んっ、はぁ……」

 どうしたものかと周りを見ると、愛理姉の隣に百合姉が正座で座っていた。百合姉は愛理姉の股の部分に右手を差している。む、これは。

「お姉ちゃん、そこは……んぁ、やめ、て……えうっ」

「やめてと言っても、本当はもっとされたいんでしょ?」

「ち、ちが、あぁぁ……んっ、あ、あぁ……!」

 百合姉の容赦ない手技によって、愛理姉は喜びにも似た媚声をあげている。それも俺の耳元で。口元をだらしなく開けてぐったりとしている愛理姉は、百合姉の手が服の中に侵入することもいとも簡単に許してしまう。

 百合姉は徐々に俺の所に近づいてきて、愛理姉を片手で快楽の虜にしながら、俺の首元をペロッと舐めた。彼女の香りで飛びそうになる意識を維持しようとしているときにも、愛理姉が大きな声で喘いでいた。理子姉と美香姉は起きる気配が全くない。

「だめ……これじゃ、あぁ、おかしく、なるぅ!」

「ほらほら、将も見てるわよ? 弟の前ではしたない顔を見せちゃって……」

「将君、いや、見ないでぇ、ん、あぁ、んぅ……!」

 そう言われても目をそらすことが出来ないのが、男の悲しい性。愛理姉は目の前で背中をのけぞらせ、ビクンと大きく震えた。

「いや、だめ、いいのっ、これ、あ、あぁぁぁぁ!」


 愛理姉は俺の上で息を荒くしながら倒れていた。百合姉は俺の隣で満足そうに笑い、横になっている。彼女の右手は液体でテカテカに光っていた。

「ベトベトになっちゃったわね。愛理ったら、変態さんなんだから」

「いや……もうやめて……」

 愛理姉は弱弱しい声でつぶやく。彼女の火照った体を直に感じながら、俺はなんとかこの興奮を押さえつけていた。百合姉はもうすることはなくなったのか、愛理姉を転がし、それを抱き枕にして眠りにつく。あの、百合姉、その掴んでいるところ、愛理姉の胸なんですが。


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