体育着と姉 1
休日なので更新を朝にしてみた
ちなみに白金家は10月くらいです
愛理姉と俺は学年は同じだが、違うクラスである。なかなか学校でも授業が一緒になることはなかったが、今日はたまたま体育の時間が一緒になった。男女共同でのバスケットをすることになり、準備体操をする俺の少し先で愛理姉も同じく体操をしている。
愛理姉のその爆弾的な身体は、俺のクラスの男どもの鼻の下を修復不可能までにできる程の破壊力を持っていた。俺もつい、愛理姉の半そで短パン姿を見てしまう。隠れることなくラインが露わになった胸。尻。そして、短パンから出る白い脚。もはや体育の授業どころではなかった。
「将、愛理さんめちゃくちゃ可愛いじゃないか」
「まぁ、愛理姉だしな」
「お前は本当にいいよなぁ。ああいうお姉さんと一つ屋根の下で暮らせて」
バスケットの試合が始まり、俺と健一はそんな事を話しながらそれを見ていた。愛理姉は俺と健一の丁度反対側で座って応援をしており、笑顔がまぶしい。点数が入ってはねた時に揺れる胸もなかなかであった。俺がそれをぼうっとして眺めていると、隣から健一が肘で喝を入れてくる。
「こら、ちゃんと授業に集中しないとだめだろ?」
「お前だって愛理姉を見てたじゃねぇか」
「俺はチラ見だからいいんだよ」
「そんな問題かよ」
半ば呆れながら、俺はバスケットの試合に目を戻す。見てて思うのだが、ボールが行ったり来たりするのを見て何が楽しいのだろうか。運動をあまりしてこなかった自分からしたら不思議なものがあるが、自分の応援するチームに点が入るとやはりうれしい。
そして喜ぶ愛理姉を見ることが出来るのも嬉しい。今度は小突かれる前に視線を戻そうとしたが、その時愛理姉と目が合った。愛理姉は俺の視線に笑顔で返してくれ、俺の頭の中は一瞬で愛理姉愛理姉愛理姉といっぱいになってしまう。
「あ、愛理ちゃん!」
「ふぇっ!?」
その時、ボールが愛理姉の顔面を直撃した。俺の方を見ていた愛理姉はなすすべもなく撃沈し、後頭部をかいかいしながらごめんねぇ、と起き上がる。その姿もかわいいが、ケガは大丈夫だろうか。多分ないだろう。
「ほら、次は愛理さんのチームとの試合だぞ。準備準備」
「お、おう」
愛理姉の姿を見るだけで力が抜けそうなんだが。大丈夫なのだろうか。




