表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
167/375

悪魔世界の特別公演 9

「愛理姉は順調?」

「うん。結構ペンライト売れたよ!」

 少し理子姉たちがお休みに入っている間、俺と愛理姉は裏でこそこそと話し合っていた。

 愛理姉の笑顔を見ると、裏方でいろいろやった疲れも吹っ飛んでいくようです。あれ、理子姉のライブ中は仕事なかったんだっけ。大変だったのは会場設営か。

「二人とも、陰で一体何をしようとしていたのかしら?」

 声のした方に目を向けると、先ほどまでドラムをやっていた百合姉の姿が。あれ、百合姉羽が出ておりますよ。

「お、お姉ちゃん、それ……」

「これ……? ……ふふっ、愛理も同じでしょ?」

「違うよ、それまっくろ」

「どういうことか、分かるかしら?」

 百合姉が愛理姉に近づくと、愛理姉の白い羽が徐々に黒みを帯び始めてきた。愛理姉は百合姉から逃げようとするが、百合姉の飛びつきによって捕らえられてしまう。

「つーっかまえた」

「お姉ちゃん、今は、だめぇ」

「ダメよ。もう私は我慢できないんだから……」

 お、俺の目の前で愛理姉が百合姉に襲われとる。百合姉キスまで奪いやがった。愛理姉はもうへろへろである。あれ、サキュバスの唾液ってなんかすごい成分あった気が。

 ……やばい、リリィさんから薬もらうの忘れてた。

「愛理……そろそろ、こっちもいいでしょ?」

「うん……」

 愛理姉が堕ちちゃいました。羽が白からまっくろになってます。おめでとう堕天使。なんだか百合姉の手が愛理姉の服の中に入って行ったんだけど。こ、興奮が。

「将には悪いけど、生殺しにさせていただくわね」

「なっ」

「お姉ちゃん、そこは、あうぅっ」

 愛理姉の口から艶めかしい声が漏れた。


 愛理姉と百合姉の情事が終わった後は、愛理姉の羽は白に戻っていた。愛理姉自体はかなり恥ずかしそうだが、売り子の仕事をきちんとこなしている。

 俺も裏方の作業に専念し、理子姉のライブは無事に終わった。

「もう、百合さんは我慢という物が……」

「すいません、近くにかわいい娘がいたのでつい」

「ほえぇ」

 百合姉はハービィさんにいろいろ言われていたが、反省の色はない様子。横の愛理姉はいろんなことをされたため、百合姉とまともに目を合わせられない状態であった。

 ちなみに俺はきちんと二人のを見ていました。どうしてくれるんですこの欲望という物を。愛理姉やっぱ服の上から見ても胸大きかったな、あれ?

「本当は将の前で脱がしても良かったんだけどねぇ」

「そ、それはまだ早いよお姉ちゃん!」

「じゃあいつかするの?」

「うぅ……」

ふしゅうと愛理姉は小さくしぼんでしまう。なんだかんだ言って二人とも仲良しなのね。まぁ愛理姉の大事な所とかは見てないんで姉弟的にセーフ……もともとキスとかしてたからセーフじゃねぇ。

「魔界にいるときは気を付けてくれよ。特に、弟さんといるときはね」

「わかりました」

 百合姉も少しだけしゅんとなった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ