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ちっちゃい姉 2

 美香姉の言うことがピタリと当たり、晩御飯は玉子焼きだった。

 愛理姉が作ってくれた玉子焼きを美香姉は口に運ぶ。そして頬が緩んだ。

「今日はずっと将君と寝てたの?」

「うん」

 理子姉は、少し寝ぼけた美香姉を見ながら微笑んでいる。

 隣の百合姉も、美香姉をなにかペットかのように見守っていた。

「……砂糖」

 そういうと美香姉は立ち上がり、台所へ向かう。

 俺も何か用事を思い出したので、席を立って台所へ向かった。

 冷蔵庫からケチャップを取り出した時、美香姉の目がキランと光る。

「……美香姉?」

「砂糖」

 美香姉は砂糖が大量に入った入れ物を手に持っていた。

 俺と美香姉は居間に戻り、玉子焼きの前に砂糖とケチャップをとんと置く。

「……お姉ちゃんたちはどっちがいい?」

「うーん……私は砂糖かな」

「私はケチャップ」

「私はどっちかというと砂糖ね」

 俺と美香姉は顔を見合わせた。

 美香姉の口元が笑っている。ケチャップ派の敗北となってしまったのか。残念。


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